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※今日のヒトコト
【FMのDJが「イントロ」に対し アウトロって言ってた ふ～ん、なるほどね】
水曜日午後、久しぶりにフェリシモの落語作家・吉川氏に呼び出され、居留地にそびえ立つビルの21Fに出向く。相変わらず、8名掛け20テーブルくらいのほとんどが打ち合わせに使われて、活気を感じた。そこで紹介された福島氏は、ドイツからやってきたベロタクシーを神戸に持ち込んだ人だ。既に京都を初めとして東京にも走ってる、自転車タクシーのことである。
若者の起業家ではあるが、泡銭やサイドビジネスでやっているわけではなく、その本気具合はその夜、僕の店の扉を叩いた福島氏を見て解った。関係に何かを感じ、あったその日に顔を見せてくれた。それで鮮明に覚えることができるし、人なんて、話してみないと実のところは判らない。そして、小さな約束を守る人が好きである。「今度行きますね」と言いながら、二度と来ない人も多い中、早速来てくれたことは、とても嬉しい。
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そしてまた別の話。
「結婚して金沢に行くんです」
突然言われて驚いたが、それはすぐに「おめでとう！よかったね」と言えた。付き合ってたわけではないが、ただ久々に会って開口一番がそれだと、一瞬の驚きはある。女性同士で数年前に何度か来てくれていたことがある子だが、そのセリフの後に言ってくれた言葉に、たまらなく嬉しく思った。
「神戸にいる間は、いつでも来られると思ってたけど、神戸を出るとなったら『今しか、暫く来れない』と思ったから、来たんです」
いつでも行ける距離にある場所は、その人にとって居心地がいいんだけど、それは自分に何かあったときに（いいことも悪いことも）訪ねる場所であって、そうしょっちゅう行くものでもない。でもお客様にとって、住むそこを離れるときに思い出す場所であったことを、こういうケースで知ることになる。
ナンとも、嬉しい話である。
それは、いつでも会えるのにたまにしか会わない友と似ていて、そういったモノは「本当に困ったときに飛んで来てくれる」関係に近い。
またいつか会える。そこにあれば会える。そうやって街を出てゆく人々を見送りながら、いつかの迎えのために店を続けている。
僕は、そんな繰り返しが好きなのだ。
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