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木曜夕方、久しぶりに電話があった元神戸製鋼Steelers、優勝の立役者フランカー小村淳。熱い男、チームメイトから信頼も厚い選手だった。今は東京支社にいるのだが金曜日、本社の健康診断だとかで神戸にいるらしい。残念ながら、僕は歯医者にいたので会えなかったが、話があったみたいだ。想像は付く。彼の、また新しい決意のタイミングなのだろう。
さていつも書いてるが、僕は角瓶が好きである。1937年に、あのボトルのデザインを考え出したこともそうだし、その歴史の分だけ様々な人に想い出のストーリーがあるところが好きだ。
「夏になると、いつも麦茶が角瓶に入って冷蔵庫にあったんだよね」そう言っていた人もいた。
若い層をターゲットに、今はケミストリーがハーモニーを奏でながら飲んでいるCMがあったりするが、僕にはどうにも馴染まない。それは前にも書いたが、毎日飲んでいる僕の方がCMに合う。それはサントリーの部長さんに丁重に断られたが、少なくともケミストリーであっては困る。
語弊を恐れずに言うが、角瓶はどこかに置いてけぼりを喰らった酒なんだと思う。酒を覚える誰もが通る道として、様々な酒を口にして「不味い」「美味い」「旨い」を知る。特にこの飽食時代に、街場のバーで銘柄指定せずにウイスキー水割り・ソーダ割りを注文すれば、おそらく大半がスコッチかバーボンを出す。それはもちろん店側の売上げにも影響するが、人は知らぬ間に贅沢を覚えてゆくものだから、古くさいものよりも「今」を選ぶ。もう角瓶などと、注文する人は稀になった。
木曜に来た30代後半の女性が、いい話を聞かせてくれた。
彼女の父親は今も角瓶を好む。晩酌か、密かな楽しみか、彼にはその酒が至福の時らしい。彼女はある日、自分が飲むはずのワインや好きな酒の買い置きが家にないので、仕方なくオヤジさんの角瓶を勝手に飲んだ。しかし小さい頃に盗み飲みしたときとは雲泥の旨さがそこにあった。オヤジさんにとってその角瓶は、一口だけ食べて明日の楽しみにとって置いたお菓子のようなものだったのだろう。案の定少なくなったのを見つかって、えらく怒られたらしい。
しかしオヤジさんの表情は複雑だった。怒る反面、ちょっと寂しそうな顔をした。酒を飲むことは知っている。おそらくそれは、まだまだ子供だと思っていた娘が自分の手を離れていった感覚だったのだ。
「角」という酒には、そんなストーリーがよく似合う。
昨日観終わった、メル・ギブソン主演の「ブレイブハート」は、おおよそ700年前、英国侵略により統治されていたスコットランドの民衆をまとめ上げ自由を勝ち取った伝説の男の話であるが、その中で印象的なセリフがある。
「人は皆死ぬが、本当に生きる人間は少ない」
スコッチウイスキーの製法を学ぶためスコットランドに渡った日本人から、当時寿屋、後にサントリーの創業者もノウハウを知り、生み出されていった日本のウイスキー。そして1937年角瓶は、スコットランドの数あるボトルとは全く異なるフォルムで産声を上げる。ブレイブハートに於ける、独立国となったスコットランドのように、角瓶もまた本場スコットランドから独立したように思う。
どこにも「角」と書いていないのに、人に認識されている。原点はそんなところにあって、それはけっしてケミストリーのオシャレなハーモニーじゃ「生きない」のだ。俺にやらせろ。角と絶妙なハーモニー、奏でてやる。
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