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■ 中毒性日記 2005
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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久々に、今月は一日も休まずに更新できたな。水曜日大阪に行って、クレームになりそうな案件をクリアにした。ホッと一息である。いつも思う。メールや電話で対応しなくてよかったと。何かを伝えようとする時は、目の前が一番だ。

そうして戻った三宮18時半。向かいの玉撞き屋が定休日で、ナンとも寂しく暗い表通り、店の前に一人の男性が立っていた。「志賀さん、この度は失礼いたしました」詫びる若者に「あぁ、君達の事業を知人のホテルに紹介したのにその後どうなったのか、話は進んでるのか全く報告がないから『志賀』が怒ってるっていうあの話やな」僕は自分のことを無意識に志賀と言うことで、相手に少々プレッシャーを与えていることを解っていた。「もう、ええから……今から車を駐車場から出さなあかんから、ほな」と半ば怒り顔で彼を通り過ぎる。あれから数カ月経って、今更どうのこうの言うつもりもなかった。

彼らの事業とは、無線LANを街の各所に設置してインターネット通信を無料で提供するものであった。切っ掛けは僕が選考ブレーンだった >>>「KOBE HYOGO 2005 夢基金プロジェクト」 の交流会、ポートアイランドのランドスケープカフェで出会ったのが最初だった。元々彼らの母体は学生が作るNPO法人で、神戸の飲食店舗を紹介するウェブサイトの運営やイベントの仕掛けをする若者の集まりであった。少し大人びてはいるが、礼儀はちゃんとしてる印象だった……。

車を別の場所に停めた後、店に戻ると彼はまだ立っていた。「つまらないものですが……」と神戸の有名なお菓子を差しだしてきた。ちょっと僕は怒ったね。「なんでこんな時間が経ってから大人みたいなことすんねん!大人見せるんやったら、なんであの時にせえへんかってん!!」うん、怒ったね。

とにかく彼を店に入れた。「僕が4月から就職で、引継がちゃんとしてなくてご報告が遅くなりました 申し訳ございません」彼は僕が紹介したホテルに無線LANが設置されたこと、ウェブで紹介していることを見せるためプリントアウトされた2枚の紙をさしだした。その手は微かに震えていた。

「俺らの唯一守ってきたことは、人と人を繋いでもらったこと、紹介してくれたことに対して感謝することなんや その人とその紹介先との間の歴史や堅い関係を、言葉一つで繋いでくれたことに対する義理は無かったんかな? 若者が闘ってる姿に、俺も何か手助けをとええ大人が色気出したんかも知れんが、そんな部分を守るだけで、こんな小さな店も続いてきたんやで」

報告は安心を生む。そして更なる関係を創る。
僕はそれが言いたかっただけだ。

「就職したら、いっぺん飲みに来ぃな この約束は守りや」

そう言うと、彼は頷き一礼して店を出ていった。

その姿は社会に巣立つ若者に、ダブって見えた。


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