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■ 中毒性日記 2005
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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もう春になると言いながら、中途半端に寒い月曜日である。DTPに行って、新しいウイスキーのポスターの試験刷り、仕上がりにニンマリ(死語)。その後3件の打ち合わせ。途中、プロスポーツチームの人間と電話で話す。契約事はいつも難しい。ともかくこの日、時間効率がいいと一日が充実する。

で、店。昼間のバタバタのご褒美か、静かである……って、そんな褒美はいらんわ!などと叫んでいたら、外資系の製薬会社に所属する医師が一人でやって来た。 3杯目のオールドエズラが空になり、大きな氷が音を立てた頃そのお客様は、あのね志賀さんさぁ、と話し出した。

「絵を子供に教えてくれるところって知らない?」

小学校5年生の子供を持つその方は、お子さんの自由な絵の才能をもっと伸ばす場所を探しているらしい。模写も得意のようだが、想像で書く怪獣の絵や風景画に個性、躍動感があるらしい。「絵はこうして描くんだよ」と基本は教えてくれても、独創性を重んじる、そんな教室(家庭教師でもいいそうだ)はないものか、でもどちらかと言うと絵が上手な街のオジサンみたいな人がいいな、そう言うとお客様はグラスの氷をグルグル指で回した。

いつか書いたが、小学校4年の時、僕の書いた「道」という字が京都市と姉妹都市の旧ソビエト・キエフ市との交換作品に選ばれたことがある。僕は書道のお手本にあった「道」という字をそのまま寸分違わずに書いただけだった。なのに「特選」交換永久保存になったことに対し、物心ついたときには疑問を感じていた。「かきかた」は必要だが、「模写」だけは個性を摘み取ってしまう。

そして、習い事なんて全くしなかったなぁとも思い出していた。学習塾も行かなかったし、そろばん、書道、もちろんピアノなどの音楽もやらなかった。それは家庭環境だったのか、僕が小学校5年からラグビースクールにいたせいかは分からない。ともかく、学校以外誰かに習うことは「倣う」ような気がして(それは中学の頃から芽生えた気持ち)、クラブ活動に明け暮れていた。

ん?思い出した!お客様を目の前にして僕は、小さなアルバムをカウンターバック棚から取りだして、一枚の写真を探しあてた。京都は伏見桃山に住んでいた頃だから、30年くらい前の小学校3年。ほんの数ヶ月だったけど、僕と弟は剣道をやっていた。でも道場で習っていたのではない。なぜなら防具は面と胴とスカートみたいなヤツしかないセピアがかった写真。中には兄弟揃いのセーターとジーパンで二人座ってる。向こうには古くさい日本車が写っていた。「スカートみたいなヤツ」って言うくらいだから曖昧な記憶だが、近所のオジサンがその辺のガキを集めて、石だらけの空き地で教えてくれてたんだと思う。

そのことが今の僕にどのように作用しているのかは解らないが、目の前のお客様の言う「絵が上手な街のオジサンみたいな人がいい」という話に、この僕が剣道(というかチャンバラの延長)を囓ってた頃があることを思い出せたわけだ。僕の基盤、変わった発想はあそこでも創られたのかも知れないな。

神戸の街のオジサンがやってて独創性を重んじる、そんな絵を教えてくれる人・場所をどなたかご存知でしたら一報くださいませんかね?


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