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車で帰る1月最後の月曜店終わり、積もりそうな吹雪だった。
その日、やっと湊川神社でおみくじを引いた。何度かトライしたけれど、いつも閉まってしまうギリギリの18時だった。ああいうところって、17時45分くらいから片付けに入るでしょ。余裕持って行かないとダメだった。で、結果は……実はまだ今の時点で見ていない。なぜか、見たくなかったもんで。
途中、車のFMから「今、手品が大ブーム コンパでオオウケ」なんて言ってた。確かにクローズアップ・マジックと呼ばれるテーブルマジックの番組も多い。出る人、総マリック状態である。そう言えば日曜日ピザを取ったのだけれど、マリック超魔術セットなるピザもあったな。僕は、ピザが美味けりゃいい。
どうにも偏見かも知れないが、マジックをやる人は、小学校では大人しかったり虐められたタイプの人が多いように思う。僕らの小学校では、室内遊びより野外遊びの上手いヤツや、ケンカが強いヤツが羨望の眼差しだったものだ。でも、今の時代はそうじゃないのかも知れないね。
コーラスだってそうでしょ。今でこそアカペラブームだけど、多分ゴスペラーズはお宅っぽい、大人しい人達だったんだと思う。今の彼らは、事務所のイメージ戦略に乗っかってる感じがする。コーラスもマジックも「洋モノ」の匂いがするものだから、日本人では滑稽に映ってしまうのだ。
ナンにせよ、マジックに関しては小手先で人を惹きつけるところに嫌悪感がある。それで「コンパでオオウケ」なんて信じられないし、女性が「わぁ〜、志賀さんってマジシャンみたい」と恋の魔法に引っかかるなんて思えない。
小手先はいつだって、その場しのぎに過ぎないことをよーく解っている。
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