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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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神戸ルミナリエが始まった模様の月曜日、大多数に紛れることを嫌うお客様が多いのか、この期間「志賀」は静かになる。観光目的の人は店には来ない(分からない)し、地元のお客様は人の多いこの時期、街に出ることを避けるからだ。まぁ、僕の店は「そんな感じ」だと割り切れる。

毎年書いていることだが、居留地より街のシャワー効果に繋がるはずの場所に位置する北野坂には、予算の関係かルミナリエが数年前に無くなってしまった。僕の店がある山手幹線道路より上には人が少なくなる。神戸に人が溢れているはずなのに、すぐに街を立ち去る観光客ばかりになり、実はこの辺りで食事をする人は極端に少ない。海側に人が歩く導線ではなく、山側に一旦人々が向かい、海に街を降りてゆく。来年もやるのなら、メイン会場は思い切って北野坂にする。そんなルミナリエにならないものかね。

深夜、一人のお客様が店に来た。ジュエリーデザインに携わる方で、東京青山表参道、同潤會アパートメント再開発地への出店オファーを受けたそうだ。おそらくあそこは森ビルのリーシングで家賃もバカ高いことになるだろう。安藤忠雄さんの建築だな。学生時代に初めてあの辺を通って以来東京に行く度に、都会にあって安堵感のある、時の止まりそうな建造物を眺めてたな。 街の遺産を、絶って継いでゆくことも勇気だ。安藤さんの図面・パース・模型を建築展で見たが、あの人の人間臭さが映し出されることを願う。

お客様が銀座の交詢ビルの話をした。ここは銀座のバーニーズが最近入ったところだ。行ったことはないが、昔出版社だったかな。色々な店が入っているが、偶然にも京都の知人の店もある。案内状が来てた。「なんか、そのビルと入っている店のストーリーが合致しないんだよねぇ」そう言いながら、「同潤會アパートメントと安藤忠雄さんのストーリーを知っとかないとね」とグラスを傾けた。

なぜか店に、安藤忠雄氏の作品集があり、その中に「同潤會アパートメント再開発建築案」もあったので、お客様にお貸しした。

ストーリーを重要視するところに、僕とこのお客様とのコンセンサスがある。この日ちょっとした偶然があり、あと数ヶ月後、「出店は五分五分だ」と言っていたその方の背中を僕が押したのだとしたら、それもまた新しい物語だ。互いにまたココで飲み、そのことを語り始めるのだろう。


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