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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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※志賀速報!【台風でも 僕の店は関係ない】

そう、台風が来るらしい。「志賀」は関係ない話である。

神戸製鋼ラグビー選手から律儀にも、今朝6時過ぎに女の子が産まれたとのメールをもらう。彼には「ちょうど戦列から離れている間の吉報 それもタイミングやね 復帰の力になるやろね」と返した。さぞ、足の速い女の子になるだろう。もし大人になって、僕が近寄ったら一目散に逃げなさい。

3週間に一度になったリハビリに行く。ラグビーの後遺症が痛いからだ。曇りがちの空、寒い朝にはずっと辛かった。近頃は噛み合わせも治ってきたから、随分と楽になっている。ともかく歳のせいではないことが判ったのは救いだ。

その帰り、入院しているという神戸の選手を訪ねた。退屈しているらしいソイツに、僕に断りも入れずにショクパンマンこと苑田は僕のDVDを貸したようだ。けしからん(死語)話だが、不思議と僕はヤツらには甘い。ラグビーの先輩だと思われてない、「一人の人間として」認め合う関係だからである。

いつもこの病院で思うのだが、ここは無防備だ。受付で「神戸製鋼の○○さんは何階ですか?」と問う度に案内される。ただのファンだったらどうするつもりだ。僕がラグビー選手にも見えないだろうに。その階のナースステーションでは、部屋番号を教えてくれる。僕が殺し屋だったら、ヤツの命はないぜ。
その入院している選手は、突然の僕の来訪に驚いていた。

多分今までの選手もそう思っているのだろう。僕が見舞いなどしないと。でもそこは違うんやな。僕はいい時ほどに彼らによっていかない。彼のお陰で勝った、その試合のMVPになったという人間には突然より集まる人々がたくさんいる。そんな年賀状に紛れる一枚みたいなハガキにはなりたくない(変な例えやな)、つまり褒め称えるのは忘れた頃に面と向かってする関係なのである。 特に高いステージにいるスポーツ選手は、いいときに群がる人と悪いときに離れてゆく人が同じ人だったという現実に何度も遭遇しているものだ。

抜糸間もない彼の足首は無惨にも腫れていて、治癒までの一年余の長い戦いを物語っていた。つまりは、今期の彼の活躍はもう観られない。どこかでも書いたが、怪我をしないことが名選手への登竜門だとしても、彼に課せられた試練は自身が乗り越えることでそこに僕の力は存在しない。その門をくぐるために彼らは、自らの力で邁進し続けなければならないのだ。

しかし彼の記憶の中に、その悔しさと無念の狭間に僕がいて、いつか笑える日が来るのだとすれば僕もその喜びを共有できる日となる。その日が限りなく早く訪れることを願うしか、今の僕には術はない。

その僅かだが確実な共有に、僕らの関係は成り立っている。


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