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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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天気は良くても肌寒い。秋だわね。

店のすぐ裏手にマンションができるようである。よくもまぁこんなところに10階建てを造るなぁと思う。近くの店の窓は塞がり、エアコンの室外機は移動させられたようだ。インド人の貴金属商の家からも、もう幹線道路が見えなくなった。そういった意味では、日照権もない、看板もなく人通りも要らない僕の店にとっては何の被害もない。「ほほぉ〜、建つんだねぇ〜」ってなもんである。

隙間産業という言葉があるが、隙間建業は何かと不便なんじゃないかなと思う。今、日中あるクレーン車は幹線まで飛び出し、交通渋滞を引き起こしている。建築資材の置き場所もないし、関連車両の駐車スペースもない。何の被害もないと書いたが、被害はあった。ブルースカイ・パーキング、青空駐車常習者の僕にして、非常に困った状況だ。まっ、その青空球児好児はイイとして、その隙間にそびえ立とうとしているマンションがシンボライズされるお陰で、店の説明が「あのブラックジャックみたいな先生のいる胡散臭い産婦人科を曲がったところ」とか「毎年子供が産まれるクリーニング屋の筋」とは言わないで済む。

その昔は、道順案内は「○丁目のタバコ屋の角を曲がったところ」なんていう説明がどの町にもできた。今はタバコ屋の代わりにコンビニを目印にする方が早い。時を経て、幾多の町は街となった。中高層階マンションが目印になるとは思いも寄らなかったが、店を続ける中で、周囲は変わるということだろう。

三宮に空き地は少なくなった。そこに震災のキズもほとんどないし、コインパーキングや商業施設や住居になっていったのだ。もう空き地でボール遊びをやる少年もいない。暗くなったら夕食の匂いがして、「ごはんですよぉ」の声がして、子供達は「然るべき子供の時間」を身に着けていった。遠い昔である。

整備されていない空き地には、そんな不思議な力があった。皆でそこを何とか使いやすいようにしたし、ルールも作っていった。実はそれらが社会に於いての情操だった。街に頑固で偏屈な大人が少なくなったのは、ボールを隣家の垣根に打ち込み、ガラスを割る子供達がいなくなったせいなのだろう。

僕に打ち込まれてきたら、怒りはするが、謝った相手にはちゃんとボールを返す。それも情操。人としてこの場所、店という空き地を守っていたい。


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