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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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※志賀速報!【9/1発売Meets10月号(P.115)で、志賀とその仲間探し!】

土曜日の店、ちょっとした試みがあった。僕に18歳の娘がいるというとんでもない設定で、僕の知人がその女の子を連れてきた。以下、ストーリー。

『ちょうど10年前僕は離婚し、二人の間にいた娘・サキは母親が育てることに 家庭裁判所からの通告で僕は娘に、もう近付いてはいけない しかし僕は、彼女の小学校中学、高校の卒業式には遠くからいつも娘を見ていた……』

『そして何の前触れもなく、娘は僕の店にやってきた 暗い照明のせいかも知れないし、18歳になったとは言え、まだ幼い部分を残す彼女が化粧をしているのを初めて見た僕は、彼女が自分の娘だとは思えずに「さっ、サキ……?」と、持ってたグラスを落としそうになった 「パパ!」10年ぶりに会話を交わす娘は、母親には悪いけれど、ずっとパパに会いたかったんだよ、と笑った……』

わざわざ神戸製鋼の選手を別件で呼びだし、そういうカタチで呼び出すことのない僕にその選手は「志賀さんに何かがあったんじゃないのか!」と妻子と外食中にも関わらず、家族を家に帰して急いでやって来た。そして、前述の演技。「さっ、サキ……?」「パパ!」に、ラグビー選手の頭の中はグルグル回る。

(ここからは実話)彼女は大学に行くことをご両親から勧められたが、ずっと想い続けている夢に向かう。3歳からバレエを習い、今はプロのダンサーとして公演もやり指導にも携わっている。「大学には、大人になっても行くことが出来る でも、ダンサーは今しか出来ないの」彼女は夢を選んだ。

“この女の子が、志賀さんの10年前に別れた子供で、高校を卒業するまでパパと会うことはママに悪いと彼女は我慢してきたわけで、今日この日に親子が対面する場所に偶然(いや意図的だったが)居合わせた僕は、ラッキーなんじゃないか”……ラガーマンは、耳掻きほどの脳味噌でグルグルと言葉を絞り出した。

「志賀さん、彼女の舞台を観に行きましょうよ!」

もう何の疑いも無しに男は、
僕と一緒にその公演を観に行くことを促した……。

その選手には「ウソ」だと最後には伝えたが、「もう隠す必要ないじゃないですか」と半分は信じて、半分はそりゃないわなと帰っていった。

と、まぁそんな拙い演技が、一人のラグビー選手を騙すことになった。特にその男は純粋で、僕が言うのもナンだが「志賀の幸せとは何か?」なんて考えてくれる奴だ。でも引くに引けなくなってしまっていた。少々自責の念はある。しかし、僕に本当に18歳の娘がいたとしたら……その子と10年ぶりに話が出来たとしら……と考えるほどに涙が出そうになった。で、悟った。

よし、サキちゃんに感化されて、夢は諦めない!

僕、俳優になれるかも。(って、俳優になりたかったんかい!)


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