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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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銀行に行き、歯医者の定期お掃除前、時間が空いたので喫茶で書いている。

ここ板宿はディープな下町で僕は好きな場所なのだが、鈴木杏樹が生まれたとマコトシヤカな噂の中、彼女はあまり画面ではそれを見せないようだ。その下町にあって、この喫茶ではパソコンは違和感がある。しかし偶然に、隣の会社勤め風男性二人は2台のPCを広げ仕事をしている。さながらインターネットカフェだが、スタッフも客層も年齢高めのこの店で、合わせて3台のPCは浮いていた。

流石に連休が明けるとまた、例の喧嘩の日記絡みでメールが届く。「最近の若者はアブナイから気を付けましょう」確かにそうだ。守るべき嫁も子もいない僕だから起こったことだ。気を付けないと、ホント。今は日常的に使われる「危ない」だが、その昔、それは特別な意味を持っていた。

高校の時、僕が3年、弟が1年の同じラグビー部だった。弟はCTB、所謂バックスで走るのが速いポジションだった。僕はフォワード・No.8、スクラムを組んでいた。弟のタックルは「狂犬」と周りに比喩されるほどの、相手のミゾオチに突き刺さる危険なモノだった。相手は担架で運ばれるほどに、確実に倒れてた。僕はなぜか「キレルと怖いヤツ」と思われていた。いつからか「あの兄弟はアブナイ」は、高校生でも子供の、僕等には勲章のようだった。

20年近く前に「あぶない刑事」ってのがあった。ウチの母親がヤカタひろしと言ってた館ひろしと、東京キッドブラザーズというウエストサイド・ジョージ・チャキリスみたいな劇団だった柴田恭平とのコンビが活躍する刑事モノだった。その昔、松田優作映画にも「最も危険な遊戯」という言葉が使われた。北野映画「その男、凶暴につき」とアブナイたけしが、もっとアブナイ白竜を追いかけた。深作映画「仁義なき…」シリーズに見られるヤクザ路線、晩年の「いつかギラギラする日」、製作・奥山和由「GONIN」(キレたサラリーマン・竹中直人もいいが、パンチドランカー・椎名桔平がいい)の近代ブチ切れアクション……

昔から「アブナイ」というキーワードは、『男』を表し、それらは特別視されてきた。 しかし近頃の若者がアブナイと表されることは、決して人から見る羨望ではなくなってしまった。危険に自ら飛び込むことと、危険を他人に与え自分を道具で守ろうとすることとは全く違うモノである……。

目の前を通ったおばちゃん二人が、喫茶の玄関口で開かない扉に対し「押してダメなら引いてみな」と笑って出ていった。完全なる死語、平和な風景。

この場所にアブナイは存在しない。


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