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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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雨がキツイ。僕の車で西明石まで、高速を走るのは少し酷だが仕方がない。医師の申し出により、金曜いつもと違うリハビリを予約した。向かうしかない。

自分では楽になってきたと思ってる。泳ぎ、ランニング以外に、道具を使わないトレーニングも行えるようになった。崩れてきた筋肉を今、取り戻そうとしている。ある日、担当の先生が「金曜は○○先生がいらっしゃるので、見てもらいましょうか?」と言う。どうもこの世界の権威らしい。もちろんそれで回復に向かうのならば、と断る理由など無かった。

言われた通り17時に着く。「○○先生は少し遅れるそうなので、身体をほぐしておきましょうか」といつもと同じ、ベッドにうつ伏せに寝て強いマッサージが始まる。少々痛いが、普段手の届かない背中にダイレクトに効いてくる触診は安心できる。医者も施術師も美容師も、人に触れて笑顔に導く仕事は神に近い威厳を感じている。こちらは身を委ねるだけで、全て浄化されるの如くだ。

30分ほど経って、隣のベッドに人が来たのが分かった。どうやら骨折を伴う重症患者のようで、リハビリも大変な努力なのだろう。僕はうつ伏せのまま、聞き耳を立てる。どうやらその施術担当が○○先生のようである。ところが「じゃあ、今日は終わっておきましょう」と僕の担当医はリハビリの終了を告げた。

ベッドから起きあがりボォーッと目を開けると、隣のベッドには偉い先生、その施術に観入る研修生6人が周りを取り囲んでいた。僕の方は振り返りもせずに、研修生も何もこちらには言わずに、僕の今日のリハビリは終わってしまった。いつもと何ら変わらない。「白い巨塔」じゃないが、これじゃドラマだ。この感覚は何かに似ている。ネットワークビジネス成功者の講演を、無理矢理聞かされた時みたい。何が大切で、何が必要なのか。寂しさと憤りが沸々と湧いてきた。

「あの方が○○先生なんですよね」僕は受付で次の予約をしながら、担当医に聞いた。 「今日は別の治療が入ってしまって……」答えはそれだけだった。

「僕はラグビーの後遺症と、交通事故の後遺症が今の原因なんだと判っています 体育大学だったから、多少他の人より身体についても理解しているつもりです 先日も先生は経過が良くなっていると言ってくださいましたよね で、今日はいつもと日を変えて偉い先生に診てもらおうとアナタは言ってくれた 予定を調整して来てみれば、結果いつもと同じ治療で終わった……だったら、僕はアナタを信じたい アナタだけの治療でイイ 患者を不安にさせないでください」

僕よりも遥か若い彼は、「責任を持って僕が最後まで担当させていただきます」と事の重大さにやっと気付いたように言った。僕はずっと担当者の施術を信頼してきたし、楽になってきていること実感している。だから挨拶もない偉い先生よりは、今僕を「触れてくれている」目の前の担当医師を信じ続けたい。

僕がブレーンと呼んでいるヤツらも、そんな風に愛し、信じている。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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