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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜の店は、NZより一時帰国の安部ジョージ似のエルメス裁判被告と、最初に僕と共にそのソースの存在を聞き「そんなんあるわけないわぁ」と突っ込んだM嬢、そして6/1発売のミーツリージョナル(詳しくはまた報告)にてソースの神話?を取り上げてくれるブルーマウンテン嬢とで盛り上がった。また僕もホロリしそうになりながら、嬉し酔いでしたわ。

この日は午前中には起きて、ボーっと考え事をしたくてウイングスタジアムの芝生を目指していた。いつもの海沿い、塩屋から須磨、東にかけて大渋滞が続く。反対方面のソレは解る。この時期、神戸は西の海に向かう車が多い。須磨も有名だが、舞子、明石方面へと続くカフェやビーチ・アウトレットモールはもっと西方にある。しかし東に向かう、こんな昼の渋滞は初めてだ。オカシイ。

普段10分もあれば抜けるこの道で、もうかれこれ30分は暑い中、熱い車に乗っていた。睡眠不足や深夜の飲食はお肌に悪いの如く、渋滞は僕の車にすこぶる(死語)悪影響を及ぼす。FMからはイマドキ・Grayの曲「天使の分け前」なんて流れてる。ナンでもUSJで10万人ライブをやるらしい。いつかなぜかSteelersの伊藤剛臣と行ったUSJ、ありゃ女の子と行くべきやな、なんて思いながら渋滞回避のままならない、狭い車線の動かない国道にいた。

そもそも「天使の分け前」なんて歌詞タイトルを付けた人は、多分「酒好き」なのであろう。基本的に樽で酒を熟成させると、年に3%ほどのアルコールが蒸発してしまう。つまり10年物よりも17年、25年(ブランデーなんて50年なんてのもあるが)、それほどに値段設定が高いのには「より丸みや甘みがある」という味覚的な部分もさることながら、熟成され都度数パーセントのアルコールの蒸発を伴いながら、時を経た稀少さへの『評価・対価』を表しているという理由もある。その蒸発を創り手達は「天使の分け前」と呼ぶのだ。

無くなったモノに対し、それらをそう呼ぶポジティブな発想はユダヤ的思考だ。彼らはそれを「焦り」や「悲しみ」には捉えない。どうも日本人は物質的なモノに頼りすぎて、無くしたモノを悲観的に思う傾向があるように思う。

須磨の駅を過ぎた辺りで、渋滞の意味が解けた。ぶつかってフロントがぐしゃぐしゃの2台の車。反対車線に斜めに止まっているユンボー(ブルドーザーのミニ)、その横にはガードレールを飛び越えて商店にぶつかったトラック。そして数台のパトカーが、交互に両車線の車を規制していた。ひどい事故だ。

イライラしないで焦らずに明けるのを待てば、その時間も必要な時間だったと思える。渋滞の途中に考えてた。空から見れば渋滞の理由がすぐに解るんだろうなって。そして「今は急ぐときじゃないよ」って声を聞く余裕があれば……

「天使の分け前」を与えたその人に返ってくるものなんだと思う。


※ダジャレー男爵・志賀が、ワインセミナー講師だそうだ!
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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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