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多分年の頃は80歳は過ぎていたと思う。火曜日、僕の住む垂水の銀行へ行った帰り、路駐の僕の車の前にお婆さんが立っていた。あぁ、断っておくが笑える話ではない。ナンダかこの展開で「お婆さん」ってのが、オチが付きそうだけど。
「この車は、お前さんのかえ?」
典型的な日本の婆さんは、おそらくこういう人を言うのだろう。背中は丸く、モンペっぽいルーズなパンツを履く、しわくちゃなニッポンのお婆ちゃんである。
「はい、そうですけど」
こんなところに停めちゃイケナイべ、迷惑だべ。おおよそそんなことを言われる覚悟はしていた。すぐに行きますよ、お婆ちゃん。
「これは、どこの車かね?」
「イギリス……英国です」
イングランドと言おうとしたけれど、エゲレスの方が解ると思った。
「ほぉ、そうかね こんなん初めて見たわ 見たことないわ アンタこの辺の人じゃないじゃろ 都会の人や、アンタ絶対都会の人やわ」
いや、この辺に住んでるんですけど。それは言わなかった。
「気ぃ付けて走るんじゃで」
車に興味を持ったところに興味を持った。多分亡くなった旦那さんが車好きだったのだろう(勝手に死なすな)。思わず、「助手席に乗りますか?」
と言おうとしたが、周りから見ればオレオレ詐欺っぽい。でも、あの車でお婆ちゃん助手席はオモロイので、今度会ったら乗せてみようと思う。
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