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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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月曜日、少々頭の痛い、でも実は心地よい酔いが冷めた朝7時。
まだ店で、昨日の一日に色々想いを巡らせている。

神戸製鋼はNECに勝利し、初代トップリーグの王者となった。返り咲きと言ってもいい。勝たなければ忘れ去られる過去の栄光を、取り戻すカタチとなった。彼等はここ神戸のウイングスタジアムで劇的に勝ち、その夜、それぞれの美酒に酔った。それに僕は便乗して酔った。酔わせてもらった。

この歳になって、流す涙は悲しさが多い。人生の哀しみよりは、それは画面を通してのものであることがほとんどである。映画・ドラマ・ドキュメント……僕の涙腺は弱くなった。でも嬉し泣き、そんなことは滅多にないものだ。

そうまで書いて実は、涙は流さなかった。正確には流したかったけど、流せなかった。まず僕はいつもより熱い観戦で、スタンドにいた神戸プレイングコーチ・増保に「おっさん、いつもより興奮してるな」と思われていたらしい。過去にキャプテンを務め、その年には優勝できなかった小村(現・明治大学コーチ)の姿を見れば、僕にも込み上げるモノがあったのも確かだ。その瞬間が訪れても僕は、勝てなくなってからの神戸を思い出しては、心の中で整理していた。

その間、優勝のために用意されていたadidasのTシャツに着替えた、選手達の記念撮影が始まっていた。彼等を支えたトレーナー達を促し、最後に全員写真に入った増保を眺めながら、それでも僕はまだ興奮がおさまらずに見ていた。

キャプテンNo.9・苑田のテレビインタビューの時、それは訪れた。苑田は感極まって涙する。彼に巡った想いの、その幾つかくらいは僕にも思い出せる。僕はもう涙が溢れそうになる。その時、その時である……。

「シガ〜!志賀〜!!」

大きな声は、なんとグランドから聞こえてきた。僕は寸前の涙を飲み込んだ。

ブサイクNo.13・吉田明は諸手を挙げてから、右手でグイグイッと飲む「今日、店行くで」とポーズした。僕の涙は、笑いと周りへの恥ずかしさに変わってた。No.8・伊藤とNo.14・大畑は「志賀さん、なんでグランド乱入しないんやろ」とこの時点で思っていたそうだ。そんなんで、飛び降りられるかっ……。

夜の店、多くの言葉は要らない。
そこには、勝利を祝い、ただ笑ってる奴等がいた。

滞在時間8時間50分。店には東京から駆けつけた・コム、神戸に不可欠な才人・増保。選手はペペ、中道、藤、タケ、アキラ、ユキオ、小泉、ケンタ、ソン、オサミ、タカフミ、ダイスケ、ヨシタカ、ユウヤ、道前、松原、石井、新人二人、彼等をいつも支えているトレーナー達がいた。他のメンツもそれぞれの場所で、それぞれの夜を祝ったはずだ。今日だけは言う。お前らは、カッコイイ。

タクシーに乗り各々が帰ってゆく。フラフラと、大介と歩く増保が車の前で言葉を吐いた。それを聞いたとき、あいつも一呼吸置いてるんだなと思った。

「寒ぃ〜、サミィー・デービス・ジュニアだな」

……まさか、僕に聞かれてたとは思うまい。

ひとまずお疲れさん。

そして、おめでとう神戸製鋼。




【大畑お姉さんの旦那さん作 みんなでいただきました ダルマ似の代理店マン・梅澤とヴィッセル神戸・和多田も祝福に駆けつけ、食べました】
(創彩菓子「クルゥール」 大阪市北区 06-6352-2774)



【キャプテン苑田による、ケーキカット ロウソクが15本(フィフティーン)】


※ココだけの志賀速報!【初代王者に、志賀は一人、朝の店で嬉し泣き

※イカリン志賀の「本日のハラタチ日記その56
【試合観戦中、一緒に行ってたラグビー観戦初心者の3人に色々説明しながらの観戦となった 僕は解説者ではないし、あくまで彼等の視点で解りやすいように都度説明していたつもりだ ラグビー以外の話はしていないし、茶化す会話もなかったが、前列のお爺さんに近いおっちゃんに「ルール知らんやったらイチイチ説明せんと、どこか行って話せ!」とお叱りを受けた こういう所謂「オールドファン」は大切だとは思う 今までのラグビーをずっと見てきたという自負と、ラグビーの解らんヤツ、ミーハーなヤツはいらない、という考えも分からんでもない しかし、僕等は映画を観に来ているのではない ラグビーというスポーツを観に来ていて、明らかにそのオジサンと同じチームを応援していた これからラグビーを少しずつ知ろうとする人々にあの態度を取られたら、若者は萎縮し、初心者は好きにならないと思う ラグビーにずっとある古い体制を見たような気がした そのオジサンの隣りに座る別の老夫婦(と思しき人)、奥様が「今のは、ナンだったの?」と旦那さんにルールを聞いていた その旦那さんは丁寧に説明を始めた 僕に怒ったおっちゃんは、それから黙ったまま観戦してた】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

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