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■ 中毒性日記 2004
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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新年本日3日より 4日日曜も開けた方がいいかい?】

実家のある京都・山科というところは市内ではあるけれど、東山三十六峰を越えた、つまり盆地を抜けた滋賀県寄りの町だ。自分で言うのも何だけれど、京都であって京都でない、郊外特有の量販店やファミリーレストランがあり高速乗り口(京都東IC)が近い、いかにも地方な風体である。僕が今住む、神戸は塩屋・ジェームス山を選んだのは、小学校4年から住んだこの町に重ねたんだと思う。

2日も実家にいた。つけっぱなしのテレビに、母親と漫才やら録画特番やらを観ながらうだうだと過ごす。散々色々食べたあと、夕方から神戸に向かうことにした。店は3日からだし周りはみんな休んでいるわけだから、何も焦って神戸にいる必要もない。ただ少し、京都の正月を感じてみたかったので早めに実家を出ることにした。外は天気もいいし、それほど寒くはない。

歩いてJR山科駅まで行く。途中通った中学校を通り、馴染みの商店街を抜け、小学校同級の家・全員同じ顔の家族が営むクリーニング屋に懐かしく思い、拓けた駅前に辿り着く。それだけでは飽き足りず、そこから乗った新快速なら神戸まで一本なのに、人混みが嫌いなくせに京都駅で降りてみたくなった。案の定降りた電車にはどやどやと、乗り込む人も異様に多い。京都だ。なぜか安心した。

夕方の駅ビル、ホテル、百貨店にも当然人は溢れ返り、ホームを見下ろせる連絡通路を渡り、ホテルロビーカフェに行く。幸い並んで数分で席に着いた。以前にも書いたが、京都駅は僕が住む頃とは様変わりした。これはこれで京都らしさとは別の、外に向けたカタチなのだろう。そのカフェで一人、PCを開いたりスケッチしたり何やら書いている僕は、多分どの席を見ても二人以上のテーブルを横目に、「自分」を確認しているのだと思う。

映画館で映画を観ているときにも、スポーツを観戦しているときにも、スゥーッと「入り込む」瞬間があって、それはつまり周りの雑音や人が気にならなくなるのである。新年早々こんな場所でも、同じ瞬間が訪れた。欧州のアウトバーンを200kmで走り続けるとそのように音が消えると言うが、僕はどこでもそれが出来る人間なのだ。一人メシ、一人カフェ、一人仕事、一人店……。

今そのカフェでちょうど、サッカー選手から電話が入った。来期のプレーは違うチームだそうだ。チームを選んだ経緯は、彼の性格を物語る素敵な話だった。彼もまた「自分」というものを持つ、「一人」を意識出来うる人間なんだと思う。その世界も、個を重視して店に立つ・仕事をする世界も同じ事だ。

一人が苦にならないパーソナリティで良かったなと、
周囲を気にせず、何度もコーヒーをお代わりしていた。


※イカリン志賀の「本日のハラタチ日記その33
【それが便利なのかと言えば僕はそうは思わないのだが、駅の改札が多すぎる 「○○側改札で会おうね」と言ってた頃が懐かしいのは、古くさい考えなのか】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
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