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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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【今年も残りあと8日! 年内休まず爆走中?】

祝日の大阪は天気もいいし、これからの交渉に晴れやかなその空で見守っているようだった。しかし拙者の折衝は殺生にも崩れ去り……というかそこまでの話も持ち出せずに意気消沈。その他のアポイントメントもキャンセルし、帝国ホテル大阪のランチのチョイといい余韻だけを噛みしめながら、神戸へと向かう。

僕が常に自身に満ちあふれ、冷静(言い換えればクール)に事を運ぶ様な印象をお持ちの貴兄・貴女が多くいる。メールでも、店に於いてもそう言ってくださる方がいるのだ。しかし、まぁそれほど冷静でもなければ、何でも上手く事を思い通りに運んできたかと言えばそうでもない。ただ安藤忠雄氏じゃないが「連戦連敗」の中、自分自身の、時にブレそうになるIDだけはなんとか保ってきた。それは大きかったと今でも思うし、これからの指針は変わらない。

その朝のテレビを何となく観ていると「なんだ、朝からラーメン開店話かぁ?」とアニマル浜口似のオーナーの、胡散臭いスパルタチックな指導に、しばらく突っ込みどころを探していた。でもそれはその一言で、アニマルから愛玩動物くらいにまで、そのオヤジへの印象が変わっていった。

「元味を知らないと、新味はつくれない」

うん、うん、そうなんやわ。その辺を通り越して、バイト代までもらって一足飛びで辿り着こうとする人々に聞かせてやりたい言葉やね。アイデンティティ・カメレオン、流行しか見ない人には言えん言葉やわ。

2時くらいには神戸にいた。眠いの眠くないのって……zzz、すんません寝てしまいました。相当眠い中、店に立った。最初のお客様が、また先の話にリンクする話をくれた。初めて来た彼は、プロサッカー選手。新潟からのレンタルで京都にいて、これからの契約更改に他チームオファーもある若い逸材である。

彼の経歴が面白くて、高校を出た後Jリーグに入り「君はプロに向いてない」と言われ解雇。二年間サラリーマンを経て、再挑戦。今は押しも押されもせぬ将来の代表候補と言われるまでに成長した。あの時に解雇したヤツらに「ざまぁみろ」ってな感じなのかと思いきや、どうやら違うようである。

「今なら、あの時の自分はプロには向いてなかったって思えるんです」

高い意識もなく、言葉の使い方もファックスの送り方も知らない若者が、サッカーには妙に自信があって、高校出たてでプロになった。実際、あるチームのマネージャーによれば、高校上がりのJリーガーの言葉遣いや態度は目に余る、所謂テングの選手が多いと聞く。彼もその一人だったのかも知れない。

そして彼は大人になって、気付く。
気付いた分だけ大人になったのかも知れない。

いきなり新味を求めちゃイケナイということだな。


※イカリン志賀の「本日のハラタチ日記その23
【200円入れてお茶買ったら、10円玉8枚のお釣りがプチ・ハラタチである】

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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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