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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日朝、さっきまでいた三宮に午前8時また戻る。見慣れない人混みが日差しと相まって眩しく映る。眠い。一時間の睡眠は寝ない方がマシだったし、寝汗もひどい。新幹線は通路側しか取れず、頻繁に出入りする窓側の乗客に、とうとう眠れなかった。チケットは早めの予約が必要だと、今更ながらに思う。

表参道でランチする。方向感覚のないまま案内された、コジャレたイタリアンで女性と食事。東京在住5年、僕と同じ京都出身の素敵なライターとだ。やはり土地勘のない僕を、婚礼のあるアニヴェルセル表参道まで連れて行ってくれた。なんか凄い式場だぞ。あとで解ったが、併設されているカフェの両サイドに席があって、その間を新郎新婦は歩いていく。表通りの歩道にも人だかりで、その中も練り歩く。今井美樹と布袋寅泰の婚礼で、このシーンは見たな。でも、それに引けを取らない二人だった。マジで美男美女だ。俺なら浮くな。

披露宴もよかった。突然前触れもなく、司会の方に僕はマイクを向けられる。いい言葉なんて思い浮かばない。ただあるのは、にこやかな二人につられて出てくる想いの数々だけだ。「よかったな、おめでとう」シンプルに、店での彼との思い出を語る。差し向かいで話したあの夜のこと。想いを語り合ったあの日のこと。終盤新郎からの挨拶。明男くんの酔った姿から絞り出される言葉の一つ一つが、結婚するまでに至ったことがより理解できる、素敵なセリフに変わってく。

二次会は白金で、その後に新郎の会社の後輩と飲みに行き、4次会はまた白金の違う場所に合流する。東京は広く色々なイイ店が混在するが、この辺りは婚礼の二次会らしき人々がいてどこもかしこも忙しく人がいた。ウエディング・バンケット通りみたいだが、通称「プラチナ通り」と言うらしい。東京が「寂しがり屋の街」だとすれば、神戸は「夜が早い・大人ぶった街」だ。どちらが大人なのかと言えば、実は神戸の方が大人度は高いと思う。でもココでいう大人は、成熟とは程遠い『逃避』に近い表現のネガティブな大人のことだ。ココ東京は街に人を求める、極自然に無邪気な姿が残る街。僕の目には羨ましく映った。

日曜日の神戸の夜はというと、そんなに人が集まる場所はない。「やはり、東京とは違うのかぁ」と呟いた僕に、神戸から携帯の画面に「加納町 志賀」と電話が入る。僕のいない店に人が溢れてるというのだ。「こんな会を、月に一回でもまたやって欲しいなんて言うお客様がいましたよ」今日のマスター・ジョージは興奮気味に話す。「いい感じですよ」とエンジェル・卯目くんも、「楽しんでます」と梅ダルマも笑ってた。「初めてでドキドキしてます」とキンニクン・ワタもメールをくれた。「楽しかった」「みんな頑張ってたよ」とメールも来た。

宴もたけなわ、東京の夜。あまりに眠くて、新郎新婦にいつか神戸で再会を誓い、近くのホテルに戻る。日曜深夜3時半、まだ店からの報告はないが、一人になることを拒み続ける神戸の夜は長いようだ。

僕の店が、無邪気な大人達の弾ける空間になった。
神戸もええやん。捨てたもんやないよな。

明男くん優里ちゃん、いつでも待ってます。またいつか。


※「志賀」本日のコトゲンゴンその36《一(言)・提(言)・一過(言)》
【しかし、俺がおらんときに限ってその盛り上がりとは……とほほ 神戸製鋼の連中だけかと思ったらサイトを見て来た人もあったようだ 実はナンダか嬉しい僕なのである うん、また企画しよう 無邪気な大人達のために】

※ラブリー志賀の「干しぶどう日記・31日目」>>>キッカケはコチラ!
【ヤツら、ちゃんとお留守番してるかな……】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

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