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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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家で飲むコーヒーが切れて、いつもの「けんもつ珈琲店」ブレンド珈琲を買おうと思ったが、ハーバーランドのニューオータニに寄ったついでに地下のスタバに行って、安直にそこで済ませることにした。

「スタンプカードはお持ちですか」僕らしくもなく実は財布に忍ばせていて、そこそこスタンプも溜まっていたから、ナンダか夏のラジオ体操を思い出したりなんかしていたらどこにもない。少々落胆である。あと一年位して、期限が過ぎてからどこからか出てくるのだろう。そんなもんだ。郵便局の郵パックのシール台紙も「お持ちですか?」と言われるたびに「今日は忘れました」と言って、バラバラに5枚は持っている。結局一枚が一杯になった例しがない。そんなもんだ。

玉撞き屋で缶の熱い緑茶を飲むことにした。看護婦さんのお友達が「綺麗な水と緑茶をたくさん飲んで、背中を温かくして寝てくださいネ!」とメールをくれたせいで、「君が出張看護してくれたまえ」とはチョイと言えない僕であるから、素直に緑茶のボタンを押す。そしてリングプルを上げる。

その昔は、お茶が缶に入っていることなど想像もしなかったし、リングもポイ捨てされて問題になったモノだ。しかし今は温かいお茶がいつでも飲めて、リングプルも起こしても飲み口は中に入り出てこない。ゴミにもならない。文章で上手く表現できるか分からないが、よそ見してさぁ飲もうと思ったら、飲み口でなくリングの側に口を付けたもんだから、必然的に液体は鼻で吸うこととなる。ナンとも情けない39歳である。「おいおい、熱いがな」と自分に突っ込み、同じ事をもう一度したときに、僕は考える葦ではないのだなと自らを笑った。

店に立つ。カウンターの酒を作る場所で、いつも佇むアンクルトリス。所謂トリスウイスキーのおやじキャラクターの楊枝入れがある。復刻モノをS社部長にもらう。「これって、知ってる?」僕は目の前のお客様に見せようと持ち上げると、足がない。酒を作るマットの上に上手く本体は刺さって立っていたようである。お客様が帰った後イスの下を探り、黒い「足」を見つけた。

いつからマットにこの状態で刺さっていたのか。少なくとも、お客様がコレを手に取り「懐かし〜い」などと言ったときに足が落ちて、そのまま拾おうともせずに元に戻したことは判る。腹は立たない。昔、学校の美術室に無断で入って、ミケランジェロの鼻(レプリカに決まってるが)が取れ、木工用ボンド(石膏にはそんなに強くないとパッケージに書いてあるのに)で応急処置をして逃げたあの頃を思い出すと、その人の「バレやしないか」というドキドキ感や罪悪感に微笑みさえ溢れる。今は足が付いているこのオヤジだけが犯人を知っているが、変わらず角張ったスキンヘッドで、アンクルトリスはただクールに決めている。

スタンプもリングプルも黒い「足」も、日常に起こりうるくだらない出来事の数々が、僕にとっての譲れない文字となり、変わらない日々も特別となる。


※「志賀」本日のコトゲンゴンその33《一(言)・提(言)・一過(言)》
【店が終わってフッと息をつくと、ドッとソファに横たわり、気付くと朝まで寝ていた これで風邪はどこかへ行きやがれ!】

※ラブリー志賀の「干しぶどう日記・28日目」>>>キッカケはコチラ!
【悲しいお知らせがあります………枝付きが、あと「3」個となりました 他は枝付きオチブドウです もう1ヶ月です 多分、干しすぎです……】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
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