www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
10/05「家とは違う団欒の場所」 バックナンバー >>>
キンモクセイの香り、盛りの付いた猫、秋である。

いい天気の土曜日、朝から髭を剃る。家に着いたのは午前4時半で、そこから数行の日記を書くつもりが書き出すと止まらずに、やっぱりほとんど寝ないで10時半には三宮に戻っていた。「戻る」と自然に書くことで、店が家みたいだと言っては来たが、三宮は僕の神戸第二の家になったようだ。

午前10時半、賄い朝食にありつくためだけに行ったようなもんだが、また異人館・山本通りのフレンチレストランのヘルプに行っていた。>>>9/22日記に書いた店で、12時半からの披露宴の「猫の手」になってきたのである。

あの時も書いたが、この店には人間味がある。愛すべきギャルソン達、懸命なメートル、憎めない料理人、若く希望を持ったパティシエ……僕をまた呼んでくれたことで、また違うドラマを感じさせてくれる。嬉しい。

披露宴・婚礼もそうだが、レストランの良さは「家以外で家族が集う場所」にも成り得るところだ。僕にはあんまり家族で行った思い出はないが、例えばそれが回るテーブルの高級中華であったり、こんなフレンチだったりすることで「今日は特別な日」を感じることが出来る。それは多分一家の主の威厳であり、母の休養日でもあり、少し背筋を伸ばした場所を変えた家族会議のようなものだ。年に数回は、やはり特別な日となる。

披露宴は16時半には終わり、18時頃二度目の賄いを食べさせてもらい(お代わりもした)、今度は夜の顔になる。睡眠不足は辛いはずだが、この良き日に新しい家族を見送った僕は、清々しい気分に浸りながら店を開けた。

最初のお客様は明石のN庄司氏。こんな店に皆で来るのは初めてだというN庄司氏と奥様、お嬢様お二人、まさに場所を変えた家族会議、団欒があった。素敵な家族の集いの演出に選ばれたことに嬉しく思う。よくよく考えると、確かに家族揃って行ける店など限られている。そんな場所でこの日働かせてもらい、そして自分の店でもこんなお客様に出会う。何とも幸せなことだ。

僕も家族ができたとして、長男(長女)が成人したときに「父さんが行ってる、こんな店があるんだよ」と肩並べて行ってみたいものである。その時が訪れる、どんなに最短でも僕が60歳であることなど、どうだっていい。その僕がダンディズムをストイックなまでに通しているか、はたまたうだつの上がらないタダのハゲ茶瓶(死語)になってるかだけの話だ。


※「志賀」本日のコトゲンゴンその1《一(言)・提(言)・一過(言)》
【「全然違うけど、フレンチとハレンチって似てるわな」】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga