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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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三宮に向かう車中から窓越しに見た、二つの店。

一つは三宮駅前10/3オープン、マルイ関西初出店である。言わずと知れたファッションビルに、東側の出入り口は人を飲み込んでは吐き出すことを繰り返す。入口通りに面したバス停には、まるでディズニーランドのようにゴミを拾う清掃員を配置している。「いかにも」な男性と女性が人の流れを表通りからチェックしてる。ファッションビルのリーシングかオペレーション担当会社の人か、もしくはMDかバイヤー、広告代理店マンなのかも知れない。盛況は間違いない。

もう一つは、長田という三宮・元町より更に西方面、須磨よりは手前にある下町で見た。最寄りの駅までは徒歩30分は掛かるであろう国道の交差点に、その店はある。なんと立ち食いうどん屋である。チェーン店ではない。どう見ても手作り、手書きの看板だからだ。テッチャンなど所謂ホルモン系がどっさり入る「ぼっかけうどん」は長田発祥とされている。おそらく商品構成にラインナップされているだろうが、看板のウリは「立ち食いうどん200円」である。

ここ最近の讃岐うどんブームで、ハッキリ言えば150円やそこらで「素」うどんは食えるし、ましてや立ち食いうどんの始まりは交通の乗り継ぎの空き時間に駆け込む「早い安い……美味い?」ものだったと思う。つまり駅から遠いのに立ち食いってのは、少々辛い。多分敷地面積と効率を考えてのことだろうが、ココに入れ替わりたち替わりのお客さんが出入りするとは到底思えない。

先の「大盛況の華やかな商業施設」、そして「人通りのまばらな場所での手作りの家のような店」、これらは家電量販店と街の電気屋を見るようである。そして大盛況のそのビルは、なんだか機械仕掛けの工場のようでもあった。僕が行かなくても、そこは続くだろう。うどん屋は行かないとダメだ。

店というものは「出てくるお客様の表情」でほとんど解る。駅近の利便性、関西発お目見えの商品構成以外に、人の笑顔や満足気な表情を見られるのはまだ先のこととなりそうである。多くの人が落ち着いた頃、覗いてみようと思う。しかし出てくるお客様の顔もまだ見ていない、あのうどん屋は行かないとダメだ。

人混みや行列の中からは、その本質は見えてこない。僕の店で滅多にない盛況に、ほとんど誰ともゆっくり話せなかった時の経験から来る答えだ。


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