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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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熱かった日差しも解けて、どんよりの週末。湿気のせいだろう、背中が痛い。年に数回来る、肩胛骨左側の後遺症が痛いのだ。これはいつだったかラグビーでやった。生活には支障はないが、僕のマシンガントークには少しハンデだ。

そんなちょっと辛い状況の中、異人館山本通の老舗フレンチ店から電話が入る。「ギャルソンチーフのご家族の不幸で、サービスの人手が足りない ヘルプをお願いしてもイイだろうか?……」皆様にとってはこの不思議な質問にも、僕はすぐに状況が飲み込めた。そこで働く人達、特にチーフの子は、僕がホテルにいたこと、表(おもてとはレストラン・バンケット・バーラウンジなどのサービスのこと)をずっとやっていた過去を知っている。その店からの依頼だった。

日曜日の昼、婚礼のこの季節にサービスが足りないのだと言う。レストランサービスは通常営業では、所謂フレンチコース・アラカルトで、各ギャルソンがそれぞれのテーブルを受け持つ。オードブルからアントレ、デザートに到るまでを担当し、お帰り戴くまでのサービスをする。ゆえにそれぞれのギャルソンに贔屓のお客様が付くことも多く、欧米ではシェフと並んで待遇がいい。

しかしここ日本に於いてはチップ制もなく地位も低い。特にバンケット(宴会)担当にいたっては、昨今のホテル事情(不景気、宴会離れによる人員削減など)によって配膳協会などからヘルプを頼む現況は否めず、バンケットのプロが育たないという問題もある。この最近のブライダルビジネスブームで、バンケットを中心の「ハコ」主流の中、こういったフレンチの「個店・独立店」の生き残り競争は、特に神戸三宮地区に於いて激化している。厳しい現状だ。

この店は、残って欲しい店の一つである。というわけで、僕は喜んで日曜の昼の婚礼ヘルプを引き受けた。三宮・元町の飲食店で働く者の中に、何人の人間が現行のフレンチレストランサービスに携わることができるのか?関わることができても、やり遂げることができるのだろうか?答えは、ノン。ほとんどいないし、誰もやらないだろう。早く体の調子を戻さないとイケナイな。

加納町のバー志賀の兄ちゃんが、ギャルソンに一時戻る。こんな経験は滅多にない。ゆえに適度な緊張感を持って、大いに楽しもうと思う。髭も剃らな。

知り合いの結婚式やったら笑うけどね。


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