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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日。結局4時間ほど寝て、眠い目をこすりながら変な編集・テレ東の「神戸製鋼VSサントリー」戦を観た。残念ながら神戸は負けてしまった。

なぜか14日の日記を書く気にはなれず、結局当日の朝7時半、J-SkySportで録画放送されている昨日の試合を見ながら書いている。負けた理由なんて解らない。ただ、今はラグビーど素人の僕が見てもミスの多かった試合だと感じた。失敗はなるべく少ない方がいいが、百歩譲ってそこまでは良しとしよう。問題は「ミスにつけ込まれる側」と「ミスにつけ込まれない側」が存在して、それが結果を分けた様に僕の目には映った。どこかで見た光景のような……。

「2点取ったんだよ」東京ヴェルディ主将・山田卓也は嬉しそうに言った。

土曜深夜一時半、僕の店の閉店まであと30分、いきなり電話をかけてきたコイツとはもう3年になる。29歳の彼は、昨今の活躍からとうとうサッカー日本代表に選ばれた。つまりは「ナカタ」「オノ」「ナカムラ」「イナモト」と同じ代表選手なのであるが、僕にとってはタダの酔っぱらいの弟分である。神戸ウイングスタジアムで、ヴィッセル神戸との試合後、彼はフラフラと一人でやって来た。

「志賀さん、久しぶりぃ〜」と手を差し出す彼だが、僕たちで言えば「握手」のはずが10歳違う世代の彼らは「ハイタッチ」である。そこにギャップを感じながらも、人としてのギャップなど微塵もなく、再会の乾杯をして他に誰もいない店で暫し語り合った。馴れ馴れしいほどのフランクだが、実は礼儀正しい男だ。

「神戸負けちゃったんだよね」神戸製鋼に友人もいる彼は、残念がった。過日のラグビー日本代表合宿にも陣中見舞いに行った、異種スポーツの代表選手同士の交流は新聞記事にもなった。昨季引退した神戸FW小村との親交も厚く、彼はいつも神戸製鋼を応援している。去年東京でも彼と飲んだ。その日もサントリーに負けた夜だった。「こっちで試合前のミーティングが始まったから、テレビ見てないんだけど、内容はどうだったの?」そう言う彼に僕はこう答えた。

「過去神戸がサントリーに負けた試合に、似てるんだよね」

点差ほどに開きはないようにも思えるが、そんなことより「同じような負け方」というところが僕には気に掛かった。幸いにも新しく発足したトップリーグ形式は、リーグ戦である。その中から勝ち上がったチームで更にトーナメントが行われる。いみじくも>>>9/11日記「目線は先に持って」の文末に書いたように、ココが終点だとは誰も思っていないだろう。「同じ負け方」をしないための戦いは、またこの日から始まっているのだ。

山田タクを見送ったあと「そう言えば神戸製鋼のヤツら、午後11時の新神戸着やったん違ったっけ?」と思い出したが、選手が誰も来なかった店に、今日は誰にも連絡を取らないでいようと店を閉めた。彼らも今、探っているのだろう。

同じ負け方をしない術を。そして、そこで勝つための何かを。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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