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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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昼に六甲方面に行く用事があり、少し曇り空の中、店のある西とは違う海の方角へ南下する。道路表示には六甲アイランドとあるが、最近何かと関わりのある神戸ファッションマートの皆さんに会いに行こうかなどとハンドルを握るも「何しに来たんや?」と聞かれれば「次のショーの打ち合わせに」というくらいの答えしか見つからず、嘘が嫌いな僕はその表示を東に向かった。

神戸製鋼の灘浜グランドには、立派なクラブハウスがあり、芝もフワフワして気持ちがイイ。僕も何度かココに来て、おこがましくもグランドに立ったこともある。初めて書くが、僕は今でも(それが遙か年下でも)選手に会うときには緊張している。「志賀さん、全然緊張してへんやん!」とヤツらに言われそうだが、その聖域にいるプレーヤーには僕なりの敬意と憧憬があるものだ。

クラブハウスの駐車場には、知った選手の車が並んでる。グランドには誰もいないから、ウエイトトレーニングか治療・マッサージなのだろう。僕はロッカールームも覗かずに、グランドに出た。選手にも緊張するが、グランドにも緊張する。ここに観客席が、声援が……目を閉じれば聞こえてきそうな、その檜舞台を迎えるためのフィールドに入るのは気が引けて、傍らにあるベンチに座る。

僕は携帯の写真フォルダに収まった物件を基に、持ってきたスケッチブックに色々と書いてみる。結局そのアイデアよりも小説の一節が浮かんだり、全く違う機関誌表紙デザインを思い付いたりして意味がないようにも思うが、無意識の意識のように、実はこんな時に思い付くことに意味があったりする。

頭を「ツルッ」にした中道が、最初に僕を見つけた。昼が似合わないと言う。そういえば引退した小村はその昔ココで僕を発見して「香港マフィアみたいや」と言った。水曜日はやはりトレーニングの日だった。平尾が僕のデザインしたヤクルトTシャツを偶然着ていたのに驚き、社長出勤?のゴールドジムのようなカラダの元木に笑い、笑顔でマッサージに行く上半身裸の久々・大畑大介にうっとりし、ベンチに座って吉田明と南條、そして苑田と暫し語った。

いよいよ13日には、ラグビートップリーグが開幕する。初戦はサントリーである。色んな意味合いで、この試合は注目カードだ。日曜なら東京まで観に行きそうな勢いだったが、おとなしくTV観戦する。活字にするとあまりに近すぎる彼らではあるが、もしかするとこのくらいの距離感が、僕にとっての緊張を保つちょうどいいスタンスなのかも知れない。

もしこの日記を君たちが見ているのなら、少し先輩の僕がちょっと助言する。

僕はビリヤードをやる。所謂USナインボールは、最後に9番を落とせば勝ちとなる。ところが往々にして、緊張かプレッシャーからか最後のナインボールで失敗することが多い。プロは言う。「9番の次にまだ狙う玉があると思って撞け」

トップリーグは通過点だ。君たちがいるべき場所は、もっと先にある。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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