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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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昨日の日記について声を戴いたのは「これからあのページの言葉は増えるのか?」というものだった。答えは、No。過去の日記・志賀死語コーナーを見て下さい。死語満載です。(満載も死語っぽいな……)

盆明けの今週は驚くほど人が来ないので、色々やる気がしない。「普通は反対だろう」確かにそうだ。お客様が来ないから、自由な時間を有効に使う……他にやることを見つける……暇を持て余すようでは、飲食業は務まらない。特に「志賀」に於いては、一年の大半をそうやって過ごす。ほっといてくれ!しかし人と話すことで、日記のネタにもなるし、何よりも僕のストレスが何処かへ行ってしまう。日曜を丸一日休まず体を動かすように、僕は暇に飽きていた。

深夜1時にはお客様もいなくなり「近くにおります」紙をカウンターに置いて、向かいの玉撞き屋に行く。一人の若者が手持ち無沙汰に、玉を撞きたそうに見えた。僕は彼がまだ中学生の頃から知っている。店と同じ、知り合ってもう8年が経った。今は大学生である彼は、知らぬ間に腕前が上がり兵庫県の予選を勝ち抜いて、10月に京都で行われる全国大会・決勝プールに出場権を得た。若い人は上達が早い。真摯な姿勢を持って対峙すれば、自ずと結果が着いて来るという「いたってシンプルな継続というセオリー」を実践できる人は少ない。そんな彼だ。

今は22歳。僕との年の差は17歳だから、僕が高校の頃「許されない結婚を押し切り、彼女が産み落とした子だ」と言っても違和感のないくらいの若者である。そんな金八先生のような顛末は無かったが、17歳も年の離れた人と行動を共にすることなど、普通に生きていればあまり無い経験である。ビリヤードの楽しさ・醍醐味は、年齢差もステイタスも乗り越えて、同じ土俵で同じルールに則ってゲームに興じ、遙か年上のオヤジさんをギャフンと言わせることのできる点だろう。僕が10代のあの頃ハマッたように、彼もまたソコに魅せられている。

逆もまた然りである。39歳のカサブランカ・ダンディ(意味不明死語・多分ハンフリーボガードのように、てなことだろうジュリー〜)が17歳年下と一夜を明かすことなど、援助交際くらいしかない。もちろん大負けに負けてしまうと、その危険性は孕んでるが、女子高生に援助はしても、大学生しかも男に援助などまっぴらゴメン(死語)である。と言うか、女子でもしない。

「最近の若い者は…」と思うことが他聞に漏れずある。駅の禁煙ホームでタバコを吸う、車から投げ捨てる、映画館で話す、挨拶もしない、仕事が続かない……しかし社会に出る前に、いち早く大人と接する場に身を投じた若者は「してはイケナイこと」「されたらイヤなこと」を知る。僕には『玉撞き屋』がそうだった。

残念ながら大人の厳しさを見せつけるつもりが、逆に年寄りは黙ってろと言わんばかりに、スコスコ予選通過者はイレが堅く(入れるのが上手いの意)、ちょいと負けた。いつからか大人と言われ始め、気が付けば「熱い気持ち」も何処かに消え失せるのも大人だが、悔しさや達成感は忘れちゃイケナイ。やらない人には理解しにくいことだろうけど、そんな意味では僕はまだ大人だとは思ってない。

まだ「熱さ」は、残る夏の如く忘れていない。
今度は『援助交際』しないからね、祥ちゃん。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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