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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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前にも書いたが、こんな日ほどにお客様は来たりする。僕も変わってるが、みんな変わってる。変な店だ。向かいのビリヤード屋さんのTVによると台風が来ると言うので、店は午前1時半に閉めた。もう家にいる。

都会に住むということは、四季や自然を感じにくいということでもある。冷暖房はあるし、雨戸などいらないくらいに窓やサッシも丈夫になった。多少の風雨や気候など関係なく、安全に過ごせるようにもなった。そういえば昔はコンビニなど無かったから、正月三が日や盆の店は休みが当たり前だった。だから「おせち」だったし、買いだめの必要があったものだ。「台風が来る」って聞くと、懐中電灯や非常食袋が登場した。それが余計にドキドキさせた。

もちろん、テレビからの映像で山が崩れたり水害のあった場所もあるから、不謹慎なことは言えない。都会の至便さ、自然災害から守ってくれる住環境は確かに安心だとも言える。しかし町には、街にない温かさと自然風景の変化がある。

店に来たブースカ氏は「台風が来ると、懐かしく心が躍る」と言っていた。M嬢は「雨が降った日には、花を買ってしまう」と話した。僕は雨が降ってもほとんど傘を差さない。遮る不自然さ、なんだか気持ち悪いのだ。雨に対する表現はそれぞれ違うが、都会に於いての『感じる方法』、感性が似ているなと思った。

土曜の朝5時半。丁度今、台風は神戸にいる。暗くて見えなかった雨風に、塩屋の街が濡れているのが見えた。子供の頃、雨の去った後の水溜まりを、長靴履いてわざわざ入ったりしてたことを思い出した。サッシを全開にしてバルコニーから見える須磨の山並みと大阪湾。このまま台風を見送ることにした。

昔から人が通らない道を好んで歩いた、僕らしい見送り方だと思う。


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