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ここ数日の間に「志賀さん、痩せたっていうか顔が小さくなったね」と複数の方から言われた。それは単に僕が歳を取って、肉が下に落ちていく傾向なのかもと言う人もあった。確かに今の僕の身体は、キャメロンディアスにも見せられたもんじゃない。トレーニング不足も分かっている。
そんな僕にも、人前で裸になる機会が巡ってきた。海でもプールでもない。ショーダンサーになったわけでもない。
近頃「最高」なんて言葉は何だか希薄でこっ恥ずかしくって、「申し訳ございません」くらいに使えないモノだと思うのだが、あえて言うのならば3日は『最高に楽しい日曜日』だった。
日曜の朝8時、Tシャツに短パン、体育大ラグビー部の頃の移動用バッグにスーツケースのアンバランスな出で立ちで、近くに住む和多田のメルセデスパッセンジャーシートに身体を埋めていた。「このまま眠りたい」そう思いながらも、隣の席でいびきをかくオヤジを横目に運転する身を考えると、僕はコンビニで買ってきたサンドイッチを彼に勧めながら、道中を楽しむ方を選んだ。どろんこバレー(>>>7/26「予告 志賀スポーツの日」参照)に参加するためだ。
店が終わったのは午前4時。寝たのは6時半。一時間寝ての出発は確かに辛い。しかし現地について、100数チーム(6名〜編成)のエントリー、膝まで沈んでしまう水田、本気で練習するチーム……炎天下を忘れて気持ちは高揚した。結果を言うと2回の試合に負けて、午後の決勝トーナメントには出場できなかった。男女混成チームのこちらが、男性だけの体育会系チームに勝とうと思うのは無理な話でも、やはりやるからには「本気で遊ぶ」ために、悔しさまでも募った。
サーブを女性に集中して狙う相手チームに腹も立った。一緒に行った神戸製鋼・南條賢太も真剣に怒ってる。僕も声が嗄れた。叫んだ。怪我のため見学となったヴィッセル神戸・和多田だったが「来年絶対、みんなで出ましょうよ!」と気持ちを露わにしていた。その他のメンバーの方々、応援に来てくれた木下家、夏のイベントとしてだけでなく、何かを感じたようだ。木下みなみ&ももちゃん(6歳・4歳)も、笑ってた。僕等が子供のように見えたんだと思う。
終わってみればその悔しさを晴らすかのように、柔道技の掛け合いを泥まみれにやっている賢太と僕にカメラが集まって、お陰で予選敗退のくせに「ユーモア賞」をもらったと三宮に戻ってから聞いた。ちなみにカメラマンに「何かに載るのですか?」と聞くと「同好会です」と言っていた。ナンだそりゃ。
17時からは、ホテルトアロードでのワインセミナー。ゲストスピーカーとして招かれた。一度家に帰ったので、目や耳の中に入っていたドロもなかったし身も心も爽快感があったが、異様に日焼けをしている自分に気付く。身体が痛い。そして始まったセミナーに、ホントは「無口なバーテンダー」を気取ろうと思ってたが、黙ると寝てしまいそうな状態なので、ともかくくだらないことばかりしゃべりまくっていた。あれでよかったのかね、永末支配人、志賀T着てサービスしてくれたトアロードの皆さん?でも、楽しかったね。ええ時間でした。
セミナー受講の30数名の皆様から聞かれた質問に答えたのは、ほとんどソムリエ・橘氏(リ・セット)とワインショップベリエ・達可氏だったが、僕にはそんな知識など無い。ゆえに個人的な質問以外は、ただボケをかましただけである。個人に質問されるということは「裸にされる」ようなものだ。よって僕への質問へは、ちゃんと真摯に答えたつもりである。店の紹介よりも想いを重視して「営業」はしなかったから、志賀が変わることはないとは思うが。
そしてその後ビリヤードの大会、合流した南條と和多田と出場した。自分のテリトリーとは違う場所で、彼らはそれぞれ違う緊張感と達成感を味わったことだと思う。このことは「どろんこバレー」にだって言えることだ。感動したり、挑戦したり、一体感を知ったりすることを拒むのならば、多分そこにはちっぽけな自分しか見えてこないんだろう。体験・体感しないと解らない。
ケアを何も考えてなかったから、確かに過度の睡魔や日焼けに疲れが押し寄せた。けれど日曜の僕は没頭はしても、見失いはしていない。しっかりと刻み込まれた、行く先に繋がる記憶が残った。こんな丸裸なら、いつだってOKである。
せっかくだから、このまま裸で熟睡することにした。
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※加納町 志賀とはどんなヤツ?
【>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……】
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