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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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多分僕は、この道がどこまで続くのか、このルートで合っているのか、不安さえ抱いてしまう道が好きなんだと思う……。

店で話していたO氏によると、淡路・洲本には寂れた食堂があるそうだ。あえて高速を利用しない、明石海峡大橋を渡ってすぐを降りた地元道・海沿いである。そこに休みの日には神戸に家族を残し、一人で車を飛ばすことがあるらしい。夕飯までのあと少しの遊び時間を、夕日を浴びて真っ赤な顔をしている子供達に出会ったりする。車を停めてその光景を眺める。そしてその「落日(この表現はいいネ、日の入りや夕焼けとは少し違う)」を感じながら、神戸に帰ってゆく……。

なんて贅沢な休日なのだろう。僕はそう思う。でもこれをそうは思わない人もいる。「なんでそこまで行って食堂なの?なぜ高速を使わないの?」

便利だからハイウェイを利用する、ナビゲーションに頼る、雑誌に載ってた名店は必ず押さえる、事細かなスケジュールを立てる、綺麗なホテルに泊まる、誰かが敷いたレールの上を歩く……。それらは安心な余暇だ。しかしレクリエーションではあっても「本当の旅」ではないと思う。

O氏が出ていった後、残ったカウンターのお客様、その会話が聞こえていたのであろう初めて店に来た久見瀬氏がぽつりと言った。

「来る人って、志賀さんに似てしまったのか、似ている人が来るのか……」

僕のことを知ってくれている氏の言葉が嬉しかった。確かにそうだ。

僕は一般に言う無駄なことが好きだ。メリットに有意義を見つけるタイプではない。トンネルを掘り続けると一縷の光明、なんてのが好きである。いつか、ガソリンを満タンにしてそれが空になるまで走り続けて、無くなった場所で給油して泊まる……そんな計画性のない旅をしようとも考えている。

誰も通らない道を歩くことが自分の力になっていて、
だからずっと飽きないんだと思う。

僕の「本当の旅」はまだまだ光明が見えない。
けれどそこには、僕だけの足跡がある。
ちょっとした自慢だ。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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