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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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僕は安藤忠雄氏については詳しくない。が、興味はあるので兵庫県立美術館「安藤忠雄建築展2003」に行って来た。そこは灘海浜地域の復興事業なのか、さしずめお台場チックな風景になるには、まだ「ウリ」が無い埋め立て地である。そのウリの一つとなるのか、安藤忠雄建築のその場所に行って色々見たら、氏の様々な建築に、ある共通項を見つけた。

導線が解りにくい。レストランに行こうとすると大きな螺旋階段で上がらないといけなかったり、トイレに行こうとすると反対側まで歩かなければならなかったり、不便さが付きまとう。しかし、これらは意図的なものに見えた。

あまりに統一化された、現代の建築に辟易している人には解りうること。便利なのが人に優しいと思い込んでいる悪しきセオリーとは相反する構造に、「帰って寝るだけの場所」とは一線を画す『居場所』を感じた。

居場所とはアイデンティティだ。そこに行くために遠回りする。その部屋に行くためには雨に濡れる。太陽光が入る隙間がある部屋には、曇天の後には雨が差し込んでくる。これでもか、と言わんばかりに「不便」をぶつけてくるが、そこに来る人・住む人に『見せる・気付かせる建築』なのではないか。それは、「ここにいる」と再認識させる、コンセプチュアルのようなものか。

と言いながら彼を全面的に支持するかと言えば、そうではない。帰りに買った2,800円の作品集も「限定サイン入り」ではない色のものにした。サインの横に押してある角印が、氏の変な似顔絵だったからではない。サインなど縁があればもらえるものだろう。縁があったら逆にもらわないか。まっ、それはいいとして、飲食店舗の設計には不向きな人なのかも知れないと感じる。突然彼が便宜性を多用したり、導線を明確に設けたりしたら教科書通りである。

あの安藤忠雄にして「ずっと変わらない人」なんだと思った。

先日電通のS吉くんは、僕のことを「究極のストイッカー」だと言った。ストイック、禁欲主義である。 主義であるかどうかは分からないが「変わらない人」ってのが、ストイックに近い答えの様な気がする。僕は専門ではないし、何も安藤氏の建築を評価・評論する気は毛頭ない。

ただ単に、勝手に自分を重ね合わせて顧みただけだ。


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