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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日は、静かに店の空気が流れていった。今週は一日中動き回った気がする。日曜の前に休息の時、素直に自分を労う一日を終えた。

その日の昼、いつもの「けんもつ珈琲店」>>>(01/10/8日記参照)のオリジナルブレンドを切らせていて、仕方なしにコンビニで買った一杯ずつのペーパードリッパーを入れることにした。と、その前に4つ入りのそのパッケージを開けようとするが、どこにも切り口らしきモノがない。 縦に裂くギザギザもなければ、所謂真ん中から「パーティー開け」するような作りでもない。どこをどう探しても見あたらず、パッケージの説明もない。結果、ハサミを使う。それが逆に新鮮で、どこか安心していた自分があった。

いつからか、何もかもが便利になった。電話を例に取るとよく解る。その変遷、僕の最初はこうだ。ジーコジーコ言ってたダイアルから、ボタンになったかと思ったら、電電公社以外の電化製品メーカーからカッコイイ家庭用電話が出来た。そして長いアンテナを伸ばせば他の部屋に受話器を持っていくことが出来て、ブンブンノイズが音を立ててたはずが、微弱から小電力により100mくらい、つまりは家の中を本体とは別の「子機」という物体が席巻した。

気が付くと、弁当箱のような「お前は通信兵か!」と突っ込まれそうな肩から下げる携帯電話が世に出る。そして一部のエグゼクティブが、テーブルにドンッと立つ、まだ「携帯」とは名ばかりの電話をこれ見よがしに使い出す(本体にハンドルベルトが付いているヤツだ)。液晶のフォントは、カクカクしてたしモトローラの初期モデルはダイオード発光だった。二つ折りや、スライドオープンは改良の繰り返しだった。それでも携帯はちょっとしたステイタスだったし、漫画や映画で今の時代を想像出来たとしても、「時代に走らされている」ことに、まだほとんどの人が知る由もなかった。

立ち止まって一旦考えて、また踏み出す余裕のないこの国は少し怖い。

なんでもかんでも便利な世の中に、時流に乗らないで使い勝手の悪い、僕みたいな人間がいてもいいんじゃないかと思ってる。その方が目立つしね。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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