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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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一日中雨が降り、また梅雨空が戻る。いつか書いたが、雨は嫌いではない。悲しみを洗い流してくれるから……なんてわけはなく、みんなが沈んでいるときに笑ってると目立つからである。相変わらずええカッコしぃの志賀である。あっ、しつこいけれどやっと今日テレビ放映である。詳しくは>>>志賀情報で。

3分の2を切った胃ガンから復帰し、なんとか芸能活動を再開した隣人・佐川満男氏(>>>01/5/15日記参照)に、駐車場で会った。隣人なのにわざわざ毎日会うわけでもなく、僕等は始終連絡しなければ安心できない希薄な関係ではない。このオヤジは住んで8年間僕の「愛の遍歴」には詳しいし、都度「あの子はええ感じや」とか「あの子は別れて正解や」などと離婚歴のあるくせに意見をくれる。その佐川氏がガンを宣告されたとき、早い時期に話してくれた。「帰ってこなかったら、ジャガーはもらうで」と僕は言った。このオヤジも大切な人だ。

>>>4/12の日記に書いた当の本人がこのオヤジだったわけだが、今から思えば治癒する確率の高い疾病だとはいえ、色々な悪しき考えがグルグル回ったことを覚えてる。そして火曜日、駐車場に丁度着いたオヤジと、長々と話をした。「どうですかぁ、その後の経過は?」……そうなってみなければ解らない感情があると言う。まだまだ漲る気力・体力というわけにはいかないようではある。

先日関西でのお仕事で、佐川氏は色んな方から「大丈夫ですか」「無理しないで」「頑張ってください」と都度言われながら収録を終えたそうだ。関西在住、関西人の彼だから「近い」スタッフでもある。それはそれで有り難い優しさではあるが、腫れ物に触るような感じに見えた。

『そうなってみなければ解らない感情』……僕は思いだした。震災の頃、神戸以外の人からの「頑張って」の言葉。有り難いのだけれど、言われなくても頑張ってるよと思ってた。大好きだった相手に振られた時も、大事な試合で負けた日の気持ちも、会社での大失敗も、その立場でしか理解できない。比べようのない悲しみや切なさなんて、他人が解った様な気になってはいけないものだ。

またある日、佐川氏は東京で仕事をした。淡々と収録は過ぎる。途中に変な気遣いもない。これが関西と関東の違い、少し寂しい思いがしたがドライな感覚だと割り切った。でもそれが、後でそうでないことに気付く。

収録が全て終わってから、プロデューサー始めスタッフが口々に「お疲れではなかったですか、大丈夫ですか」と言ってくれた。彼らに「プロフェッショナル」を感じた。その場にいる自分もまた、そこに立った時点でプロなのである。そんな当たり前なことを忘れていた自分を恥じた……。

「負けられへんわな」

外は強い雨の降る、ジェームス山の屋内駐車場。少し痩せた感じはするけれど、瞳の奥に光る強さと共に、オヤジはそんな言葉を吐き出した。
そして僕は、優しい言葉なんて掛けずにこう言った。

「違うフィールドやけど、俺もね」


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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