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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日、雨の中車を走らせていると、歩道に黄色い長靴を履いた男の子が見えた。小学生になる前ほどの小さな子供だ。傘を差すという描写よりは傘を「背負う」という方がピッタリとくる。それはいつからか、物心ついたと言われる歳になる頃か、大人になれば背負うものはカタチを変えてゆく。
背負うか、背負わされるか意識するようになる……。

土曜は、昼に打ち合わせ先で讃岐生うどんを戴いて幸運だったし、夕方行ったカフェではいい話が出来、久しぶりの女性2人に偶然再会し、雨が降り続けた割には店にも色んなお客様が来てくれた。先日のカフェレッスン>>>(6/8「地に足がつく文化」参照)に来ていた方も、初めて店に来た。いい感じの週末である。

そして、大学ラグビー部時代の後輩が2人店に来た。今は東京にいる大手広告代理店の彼も、一人でやって来た。彼らと僕の共通項は「ラグビー」である。

一人目の彼は「マスター」というあだ名を持ち、学生時代から今もそう呼ばれる一つ下の後輩だ。あだ名というものは、大人になってからずっと呼ばれると周りの人間は「?」なこともある。身体の鍛え抜かれた僕の同期のことを、大学に入学してすぐに僕があだ名を付けた。「ボディビルお」……彼は今でもそう呼ばれている……で、話逸れたが「マスター」は西宮で、神経治療院を営んでいる。マスターたる所以はめんどくさいから割愛する。

二人目の36歳の後輩にあだ名はなく、下の名前・ヨシナリで呼んでいる。彼は日本ではまだあまりいない「パーソナルトレーナー」つまり個人のカリキュラムや目標達成に力を貸す、フィットネストレーナーである。確かにトレーニング理論はヒトがまちまちなのに、同じ理論をがなり立てるトレーナーもいる。目の前の人にベストな提案をするのが「パーソナル」なのである。

その2人と偶然の再会をした代理店マンは33歳のアキオくん、彼ら二人とラグビーのクラブチームに所属したときの仲間だ。六甲クラブというそのチームは結構強いチームで、人数が足りないときに僕も何試合か出させてもらったことがある。若かった頃だ。彼とはそこで出会った。

その彼は組織の利益や、仕事を取ることだけの執着、業界の飽和状態に疑問を感じているようだ。マスターとヨシナリ、そして僕は「一人」で仕事に就くわけだから、彼とは少し勝手が違うかも知れない。僕を含むこの4人しかいなくなった店で語り合った。それぞれの思いを出し合った。

所謂タニマチと呼ばれる人は、有名人やスポーツ選手を連れ歩くことで満足し、飲みの席でもほとんど一人でしゃべってる。皆は聞くだけが多い。時間が経つのも遅い。でも、この日のみんなは違った。歳の差はあるけれどそれぞれの話を聞き、それぞれの状況で、それぞれの考えを持って語り合う。自分の経験・体験で意見を言う。懐かしいバカ話も交えながら、一方的ではない提案をする。なんとも実ある時間を過ごすことが出来た。

大人になると背負うものはカタチを変える。やらなければならないこと、我慢することが重石のようにのし掛かって、それを背負わされる人もいる。しかし少なくともこの日の4人の背負うものは、知らぬ間に閉店時間のとっくに過ぎるまで、4人それぞれが語り合ったことで解る。

僕等は大人になって、『誇り』を背負うようになった。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【 腹減った 今からうどん茹でる、日曜朝6時である】

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