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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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また、ええ天気の神戸であった。日曜に神戸を出るのはいつ以来だろう。そして似合わない電車に乗るのも久しぶりである。午後には梅田に着いて、新しくなったホテルグランヴィアで待ち合わせをする。グランヴィアチェーンは大がかりな改装を全国的に行っているようで、大阪ターミナルホテル改装直前よりイメージもよくなった。使えるぞい。

そのカフェでラグビー選手から、オーストラリアA代表に負けたとメールが届く。本場南半球のチームに勝つことは至難だとしても、ビデオに録っていたのでその内容は後で確かめたいものだ。そのラグビー選手には悪いが、僕は滅多に観戦しないサッカーの試合を観に行くために大阪にいた。チケット入手困難なプレミアだが、招待を受けたことに甘えることにした。

失礼ながら僕はサッカー日本代表の試合を、最初から最後まで通してTVでも観たことがない。いつもスポーツニュースで流れる、結果を見て判断するしかなかった。しかし日本人大リーガーのいいシーンだけのニュースを見れば、その選手のアメリカでの人気度は解らない。BS中継で通して観戦したときに初めて、イチローの凄さも理解できた。どの打席に入るときにも、声援は大きかった。

長居陸上競技場のメインスタンドカテゴリー1、記者テーブルのある協会席で不謹慎にもビールを飲みながらの観戦は、最後まで飽きさせなかった。それは、演出?確かに最初の選手紹介コール時の音や映像・照明効果は凄かった。光永亮太の国歌斉唱も旬だ。しかし違う。飽きさせなかったのは内容である。

サッカーのことはほとんど知らない僕でも、点差以上にアルゼンチンの巧さが確認できた。サッカーに詳しくないお前が何を言うとるねん!とサッカーファンには突っ込まれそうだが、あえて。アルゼンチンはドリブルが上手い、巧すぎる。

昔ラグビーの先輩平尾さんが、こんな事を言っていた。(最近CMにまで出てる)

「ボールを持ってる人間がやらなければならないことは、最短距離を走ること」

そのためにどんなダミー(フェイク)をし、相手を退けるようにしながら、いかに直線に近くゴールに向かうか。それはとてつもなく難しいことだが、理に適っている。それが出来ないから右に左にボールを回し、人数が少なくなった穴を窺うわけである。アルゼンチンはただドリブルするのではなく、逆に日本選手が右へ左へ振られてゆく。ドリブルする選手が限りなくタッチラインに平行に近く走る、それ即ち「最短距離」であった。必然的に、他の選手は追いつけない。

シンプルは難しい。世界ランキング5位のアルゼンチンと20数位の日本とは、ニュースの結果では解らなかった歴然とした差が見られた。最短距離を走りきることの出来る能力を備える側と、頃合いを窺いながら道を探す側との戦いは、国民性の違いでもあるのだろうか。しかしその辺が『鍵』なのではないかと思う。

僕も日本人。まだ最短距離は走れないでいるが、『道』は解っている。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【スポーツは現場が一番と再認識した 今度は誰と行こうかね……】

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