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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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天気のいい神戸で、山手幹線道路を東に走らせる木曜日。神戸駅を北に上がった大倉山、ホールの前の信号で停まる。フト見ると、懸垂幕に「永遠のタカラジェンヌ」とある。フ〜ン、こんなところでも宝塚やるんやなと、流石地元兵庫だと納得する。そう言えば店に来る男役や娘役(女役とは言わないらしい)の劇団員達も、やれベルリンだ、やれ中国だと海外遠征とは別に、日本中東京以外でも巡業すると聞く。その事はあまり知られていない。

しかし出演者を見て、こりゃ違うなと思った。「加茂さくら」はどう考えても、「元」宝塚である。「永遠のタカラジェンヌ」とは、そういうことか。永遠のアイドル・天地真理くらいに、興味が湧かない。

思い出は移ろいゆくモノで、僕が中学の頃好きだった松田聖子も、今ではその娘SAYAKAですら興味がないし、いつだったか数年前大阪に来ていたアース(EW&F・アースウインドファイヤー)にしても、僕の大学時代の面影もなかった。アースを真似て日本人がつくったホーンセッションバンド(今で言う、スカパラのハシリか)、スペクトラムなんてトランペットやトロンボーンをクルクル回してたが、アースのダンスやグルーブには、到底及びもしなかったモノだ。
それもこれも、今は昔である。

昔のことを言っちゃぁナンだが、僕は高校時代かなりモテた。地下の下駄箱に上履きを履き替える登校時、手紙や何やらプレゼントがいつも入っていたし、後ろから女子が何人もついてきた。ラグビーの練習を校舎から眺めている女子生徒、試合を見に来る女子校の生徒……「見られている快感」を知ったのもこの頃である。京都の修学旅行生のメッカ新京極で、いきなりスポーツタオルを渡されて、汗を拭いて返したこともあった。まさに杉サマ、杉良太郎状態だった。卒業式には学生服の胸ボタンはもちろん、両袖のボタン6個もたちまち無くなっていた。あの頃を色に例えるとしたなら、やはり「バラ色」の文字しか浮かばない。

昔を語り出すと、歳を取った兆候だと人は言う。意味のない鼻歌と、出所が判らない独り言が出だしたら、これも人生の折り返し地点である。冷蔵庫を開けたまま何をしようとしたのか忘れてしまったことや、モノを取りに帰ろうとしてそのモノが何だか分からなくなってしまうのもヤバイ。さっき歯を磨いたのにもう一度歯ブラシを持ってしまい、「なんでやねん」と声に出して自分に突っ込んでいるようになると、これもまた危ない分岐点である。
その全てが僕の日常になった……。

今はタカラジェンヌのような「永遠のバラ色」なんて、信じていない。
でも、「志賀色」という足跡だけは残したいと思うようにはなった。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
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