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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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閉店時間にはまた雨になった。でも木曜日はよく話をしたな。何から書いていいやら、ホントいい話がいっぱいあった。そんな夜は、優しい雨に感じるものだ。

東京からのお客様がこんな話をした。ある有名人がプロデュースする飲食店、そこは毎日予約が取れないほどの賑わいを見せている。特に木曜が忙しいらしい。それもそのはず、その日には有名なオーナーが顔を出す日だからである。つまりその店は、その人が「顔」なのだ。

ある日その店にお客様が行き「今日は○○さんはいらっしゃってないの?」と聞くと、その店を任されている女性が「○○さんの名前はもう出さないでくださいよ あの人がいなくてもこうやって流行っているんだから」と返されたらしい。しかしどう見ても、この店の行列はオーナーのネームバリューだ。例えば、その店じゃないところで一緒に飲んでいる席で「今は自分の店のようにプライドを持ってやっている だからあまりオーナーの名前を出して欲しくないんです」と言うのなら少なからず解る。しかしそれを、選りに選って自分の働く場所で言うのはルール違反である。それは企業やチームにも言える。

話は違うが、自分が前に働いていた場所や人を悪く言う人を僕は信用できない。僕にとって言えば、ホテルであったり、広告デザイン事務所であったり……もちろん喧嘩もしたし、腹の立つこともあった。しかしそれがあって今があるという、当たり前な言葉の中に培った経験が見えている。今までを否定すると言うことは、アイデンティティまでもカメレオンのように崩れ去ってゆくことだ。

前述の店は今、勢いがある店である。しかし忙しすぎて足下が見えない人がそこにいる。そこで働けるのは誰のお陰なのか、なぜこんなに人が集うのか、そんなことすら考える時間がないのかも知れない。以前にも書いたが、ブームや旬でその店で働くことを選ぶ人は、往々にしてサービス向きではない。そんな人ほど、同じ時給を貰うなら忙しいより暇な方がいいと言う。実は忙しいときの店は誰でもこなせる。その忙しさにお客様も「仕方ない」と思ってしまうからだ。

サービスの本質は「暇」なときに何が出来るかである。そしてその日、誰ともゆっくり話せなかったことほど虚しいと思える人であるべきだ。

適度に「暇」という時間は必要だ。それは捉え方によって変わるものだが、一日が忙しすぎて作り笑いを浮かべ、そこから解放されると「ホッ」と息をつく……そのサービスマンは不幸であり、そんな人のいる店はやはり人間味がない。

それは、社会に於いても言えることなんだと思う。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【不景気だからじっと家にいるという考え方と、そんなときだから思い切って旅行でも行こうという人の考え方の違いにも近い それは「後悔するタイプと後悔しないタイプ」の相関にも似ていると思う】

※《レディースTシャツ・拡販への道!》
【またまた色について考えている 結論としては、いかに女性にウケるかより、いかに男性が(僕が)カワイイやろなと思えるかに絞りたい】

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