www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
4/30「おぉ牧場はミドリの日」 バックナンバー >>>
みどりの日の朝、4時50分。僕はジェームス山の自宅から汽笛を聞いた。何かで読んだが、汽笛はドップラー効果じゃないけれど、山や建物に反射してさも近くに船がいるかの如く大きな音を出すことがあるそうだ。バルコニーから見える塩屋の入り江、遙か関空や和歌山に抜ける海上に大きな船が、しかし小さく見えた。

「あんなところにある船の汽笛が、こんな近くに聞こえるんだな」

少し得をした気分で僕は、少し風の強い火曜日を迎えた……。

なんて、ハートウォーミング(死語)な書き出しで始まった4月最後の日記だが、どうせ僕の性格から長続きはしない。うつみみどりはキンキンの嫁、そんなみどりの日、僕は店でこの日記を書いている。

おそらく祝日は休みにしていることが多いので、そんなにお客様は来ないだろうと思っていたら、ほんとにあんまり来なかった(T_T) しかし、オーストラリアからのお客様との素敵な時間、差し入れをくださる気遣いを持つ紳士、いつも新しい刺激を与えてくれる京都時代からの大先輩……ポリマーシークをかけたばかりの僕の車にもまだ雨は降らずにいる、いい祭日である。

4月は強化月間とどこかで書いた。僕がイヤになるくらいの来店を期待しての「強化」であったが、キョウか不幸か、鈴木京香も歳を取ったくらいだからというナンの説得力もない文章の中に、寂しさを感じさせてはイケナイ。だって本も読めたし、葉巻も薫らせたし、ゆったりと会話も出来た。

それは自宅に一人では、味わえないことだ。

しかしそれは、自宅に二人で味わってみたいものだ。

が、しかしそれはそれは、多分この店に居心地と居場所というアイデンティティを求める以上、実現の可能性はまだかなり遠い。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【帰る頃には大雨になった 洗ったのに……】

※シリーズ「こんな店はイラナイ!」その5
【シャツの襟にあるタグのところに、分かりやすいようにと「シガ」とマジックで書いてしまうクリーニング屋】

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga