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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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山本通のフレンチレストラン、グラシアニのランチでウズラ・ローストに舌鼓を打ち、北野坂のUPWARDSでコーヒーを飲みながら読書に耽る。PCを広げるも、この空間に違和感はない。いかにも優雅でいかにも神戸な午後、目の前に停めてある僕の車のボディにうっすらと雨が落ちるが、まだ本格的な雨ではない。しかし目の前のチェアは、ただ椅子なだけで、そこに決して女性はいない。
あぁ悲しき、雨の酒ドール……。(「雨の酒ドール」Now on sale?)

このカフェは知人が経営していることもあって、ちょくちょく寄らせてもらってる。確かに席によっては、ノートPCを開くのも可笑しくないし、何よりもスタッフが覚えてくれているのがイイ。それはつまり、ここのスタッフはオープン当初からほとんど変わってないということだとも言える。

ここに来るまでに1ヶ月掛かろうが、3ヶ月掛かろうが、同じスタッフが迎えてくれる。カフェブームの中、そんな店は非常に少ないと思う。まず「好き」で、そこに働いているのだろう。しかしそんなことは当たり前である。酒が好きでバーをやる、服が好きで販売の仕事に就く、それも然りである。

例えばそのスポーツが好きで、ずっと続けている人がいる。好きこそモノの……なんて定説・イデオロギーは、こっ恥ずかしくってあまりに陳腐な表現に映る。かく言う僕も、酒(特にウイスキー)が好きだし、何かを生み出す・創り上げる細かい仕事も性に合っているとも思う。しかし「それだけ」ではイケナイ。

自分が創り出したモノを見て(観て)くれる人、それを身に着けて喜ぶ顔、口に入れて会話が弾む風景……その全ての対象=その人までをも好きでいられるかどうかだと思う。客を「こなす」レストラン、まぁいいかと料理を出す料理人、作りっ放しの建築家……対照的にそれらは悲しく軽薄な人の繋がりを生む。

そんなわけで、ここのスタッフはちゃんと相手を見て「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と、いたってシンプルに出来るいいスタッフだと思う。ゆえに居心地がいい。それが当たり前だと認識して実行出来る人が、意外にそういった場所に少ないものだ。そのステージに立てたことだけで満足している、所謂ブランド好きな輩が多いせいなのかも知れない。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【そこは、働き心地がいいんだろう もちろん、僕の場所も人には譲れない】

※シリーズ「こんな店はイラナイ!」その1
【久しぶりの男性客が前回とは違う女性と来た瞬間、表情に出るバーテンダーのいる店 しかもタチが悪いのは、曖昧な記憶のために「前より髪伸びましたよね」などと言ってしまい、更に墓穴を掘ってしまう店員……】

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