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『変態小説家 プレイボーイ編・第五話「ルージュ」』の反応がすこぶる面白い。いや、楽しんでいるのは僕だけか。ともかく「恥ずかしいー!思わずノートPC閉じました」「寒っ、そんな奴おらんわぁ〜!!」などと、女性読者にかなり手厳しいお言葉をいただいた。活字にすると恥ずかしい情景も、双方が求めるプロセス、結果なら決して可笑しくはない。ただ「秘め事」と言うように、皆はこうして明かさないものである。しかしあなたにも人に言えない体験が、きっとあるはずだ。そんな馬鹿な!な出来事も「アリエナイ」とは言い切れない。
そして今日は、男性にとってはタメになるお話し……?
『男性は嘘をついているとき、女性の目を見る時間が短い』
これは一般に、法則としては的を射ていると思う。しかし、実は僕の場合この理論は当てはまらない。なぜなら僕は、それがどんな時であれ「相手の目を見て話す」という『好印象のセオリー』に、いつからか反して生きてきたからである。逆説的に言えば、ずっと見ている方が不自然であり、たまに目線を外すと「目をそらせた奴」と言われる。なら、最初から見なければいいと思ってる。
もちろん全く見ないというのは、ただの臆病な小心者だ。おそらく誰もが「人と話すときには相手の目を見て話すように」と物心付いた頃から言われてきて、未だそれを守ってる人もあるかと思う。しかし僕に言わせればそれは「しんどくないか?」と思うし、何が『伝えたいこと』なのか、不明瞭に映る。
見続けることが悪いと言っているんじゃない。説得力とは、納得力が伴って初めて説得と言える。伝えたいポイントがどこにあるか、それはずっと見ている人には話術だけに頼らなければならないが、「目で訴える、目で殺す、目力を持つ」ことはそこからは生まれにくいと、僕は思うのだ。アーティトと呼ばれる人々、映画監督・俳優、地位を確立した著名人……終始、相手の目を見て話す人は非常に少なく、しかし彼らは肝心な時に光る目を持っている。
そんなわけで僕は、失礼ながら人と話すときには、時に遠くを見ながら、時に一点を見つめながら話すようになった。大切なのはその時に、「相手がこっちを見ていること」を知っている上で、視線を『伝えたいポイントの局面に相手に向ける』ことだ。いや、僕の口説きのテクニックをバラしてしまったようである。
ただホントに好きな相手を前にすれば、そんな僕のセオリーなんて遠い彼方にぶっとんでしまうくらい、見つめてしまうんだけどね。
※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【似ているシリーズ……「出勤時間」と「失禁時間」】
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