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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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雨の金曜日である。4月に入って、元気のない日記に「何かありましたか?」とよく聞かれるが、その理由がとうとう解った。

所謂サプリメント、健康補助食品っていうヤツはあくまで「健康上の補助」である。レモン1000個分のビタミンC、などと書いたキャンディだけをいつも舐めてる人間が健康体なら、キャンディキャンディはソバカスなんて気にしない。梅干しだけを食べて風邪を引かないのなら、皆、すっぱマンだ。なんだかよく分からないが、ちゃんと食事を摂った身体に、初めてサプリメントは生きてくる。

しかし、そうは言っても高価なユンケルは楽になった気がするし、キムタクの10秒チャージも捨てがたい。甘いガムを噛むよりは、キシリトールでヨゴレトール気になったりしている。(あれは歯や顎を強くするだけなんだけどね)

いつだったかお客様から「はい、志賀ちゃんあげるわ」と戴いたパッケージがあった。「疲れたときに効くそうだよ」そう言ってお客様は出てゆく。気遣いを感じて、いつもより大きめのトーンで「ありがとうございました」と見送った。

こういうものにはあまり縁がない。昔、母親から送ってきた「クロレラ」の錠剤も飲んでいた時期があったが、どこに効果が現れたか分からなかった。例えば育毛剤にしても「使ってるのに、なんで効果がないねん!」とクレームしたところで、「使ってたからソレで済んでるんですよ」と逃げ口上を突き付けられれば、上告取り下げは目に見えている。最近疲れ気味でもあったし、箱が黒く、ナニやら漢字の名前のパッケージの側面に書いてある「お召し上がり方」を見れば「通常の食事の補助として1日1粒を目安に……」とある。恐る恐る中のカプセルを取り出し、飲んでみた。

今思えば、3月の上旬から月末に掛けての日記はパワーがあった。なんやかんや言っても、楽観的に「らしさ」があった。もしかすると、あのカプセルのせいだったのかも知れない。そうだ、確かにソレは健康補助食品とは言え、この手のものにしては効果を感じられた気がする。日記だけではない。ビリヤードも、プライベートも、昼の仕事も……間違いない、その時期はあのカプセルのお陰だ。

確かに4月に入ってからは飲んでいない。つまり、ここ2、3日は元気がない。それは日記に出ている。「そうだ!あのカプセルをもう一度飲もう!!」ウルトラセブンが投げたカプセルには、忠実なるシモベ・ウインダムが出てきた。僕はこのカプセルからは力をもらったはずだ!! 店を開ける前に、まだ照明が明るいその中で、僕はパッケージを手にする。「あの漲るパワーをもう一度!」しかしその文面から一瞬の躊躇が生じた。僕は立ち止まって凝視する。

「『金王精』(きんおうせい)は、昼夜の『スタミナ源』として心強い『オットセイエキス』に、『孵卵エキス』、『マカエキス』、『ハチの子末』、『茶素』、『トウガラシエキス』などを配合した…(中略)…その有用性に対し北欧での研究が進んでいます。『いざ』というときにも便利な『PTP包装』で、1粒に各素材を凝縮させた『ハード』カプセルタイプです」(『』内なぜか太字)

わしゃ、ナニを飲んどったんやぁ〜。よく見ると黒いパッケージの絵は、竜が玉持って空に昇っているではないかいな。昇天じゃぁ〜〜〜!

気付くのが遅すぎた。30個中残り8個は、肝心なときに使おう。おほほ。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトリゴト
【ということは、3月は店で悶々としてたのね】

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