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土曜の店がすんなり終わった、午前3時。家の近くのコンビニに立ち寄った。
この時間にコンビニに行くとよく見る光景がある。商品の搬入のトラックがまたいつものように、表通りに車を停めた。大抵搬入担当はおやじさんが多い。コンビニ店員は若者が多い。僕はいろんなコンビニで同じ光景を目にしてきた。事務的な受け継ぎ、交わるはずのない会話……コンビニエンスはその便利さとは裏腹に、通う心はほとんどない……と思ってた。
僕の車の後ろに止まったトラックから、やはりおじさんが移動式ラックを押しながら店に入ってくる。僕はパンでも買おうと入ったわけだが、近頃のコンビニのパンは「頑張っている」と思う。それは焼き上がり搬入時間を設けることや、パッケージの「自然工房」的なデザインにも現れている。実際旨いモノもある。一人暮らしを始めて17年(えげつな〜)、パン食が多くなった。
神戸には旨いパン屋が多い。全てが美味しいというわけではないが、イスズベーカリーやコム・シノワは好きである。神戸屋キッチンのクルミバケットもいい。ところがバケットやバタールに関しては、なぜか横浜・ポンパドールのが譲れない。三宮近辺に一店しかないのが難点である。所謂フランスパンで、イカスミやゴルゴンゾーラが練り込んであるのもイケるが、どこかのレストランで食べたので覚えていない。流行のラーメン屋よりも、旨いパン屋を教えて欲しいものだ。
話戻って、そのコンビニ。おじさんは黙々と搬入する。何人か居た、青いストライプの若者店員の1人が、そのおじさんに駆け寄った。
「僕、今日でバイト終わりなんです」
おじさんは作業を止めて、手袋を外す。
「そうか、今日で最後か」と握手した。
深夜に見た光景。たったそれだけで、心が温かくなった。
こんなコンビニは見事にオーセンティックで、街に必要なんだと思う。
※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトコト
【店が暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇ひまに……麻痺麻痺麻痺麻痺まひしてる僕である】
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