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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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水曜日、生田川でスジと油かすの焼きそば(大)、カキのお好みを食す。おばちゃんと話をしてると楽しくなって、もう一人前、焼きそばエビ入りを追加した。その帰り、コンビニの花粉症コーナーで買ったキャンディ「鼻トールメントール」を噛み砕きながら僕は、またワインを買った。

店も然り、昼の仕事も然り、僕はパブリシティというものに抵抗がある。広告代理店が存在するわけだから、貨幣流通を花粉症キャンディの如くスムーズにすること、即ちモノを売るために宣伝は不可欠だと思う。しかし店は相変わらず水面下である。僕の店はともかく、それは潜在とも取れるが、一般に宣材(宣伝材料)も必要だ。18・19日と書いた「宝」とはワインだ。この際、宣伝しよう。

今、イタリアに日本国内リストアップを願ってるところだが、神戸では「ワインショップ・ベリエ」で扱ってもらってる。イタリア・トスカーナ(白)「CAMPO DEL MONTE 2000」である。値段は……昨今にしてはいい値段だから、見に行くだけでもいい。このワインには仕掛けがある。

僕がこのワイン・エチケットをデザインするには少し面白い経緯がある。僕の後輩で西宮の整体治療所をやってる奴がいて、そこの患者さん、大のイタリア好きが高じて通訳・添乗員や輸入業を営んでいる日本人の女性を連れてきた。「採用されるかどうか、コンペティションになるか分からないけれど、作品出してみませんか」最初はそんな感じだったと思う。僕は即答を避けた。

まず第一に、イタリアを活字や作られたビジュアルでしか知らない僕でいいのか。第二に、通訳がいるとは言えども上手く思いが伝わるか。第三に、トスカーナでは日本人デザインの前例がないらしい。これらは、立派に僕が怯む理由だった。ただ日本人と欧米諸国の考え方の違いは2001年12月7日の日記の通り、「過去の仕事・作品、所属事務所」を問うか問わないかである。

履歴・職歴を聞いてこない。ただ作品を出せ、と言う。少し日本的なテクニックは使ったが、デザインの国・イタリアにあえて、ロートレックやカッサンドル、古き良きポスター画のイメージを投影したという、あまりないラベルだと思う。そして暫く経って、あれよあれよで作品が採用された。
等身大の僕を認めてくれたようで、嬉しかった。

ワインも日本の文化になったと言っても過言ではない。蘊蓄も含め、料理とワインを楽しむ人も増えた。ワイン自体の力が一番だが、まず手に取って貰えるのも切っ掛けである。何度も言うが、ワインのラベルっぽくない。

ほんと見に行くだけでもいい。その仕掛けとは、ラベルの右下に……

「加納町 志賀でございます」と書いてある………

とは言わないまでも「T.Shiga」の筆で書いたサインがあるのだ。
もちろん僕、志賀敏哉のことである。おほほん。


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトコト
【ベリエはいいワインショップ 神戸市中央区京町70 松岡ビルBFです】

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