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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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久々の自宅でゆっくり出来る休みである。月曜は早く寝て祝日の昼には活動の予定が、どうも僕の体内時計はひっくり返っているようで、午前中は眠れずにいた。

目が覚めた頃はもうとっくに夕方である。ボーッとしながらグァテマラを入れて、あまり食べない京都から持ち帰った大原・志ば久の半割ダイコンを食べる。コーヒーと漬物……寝ぼけているとはいえ、この組み合わせは……旨いがな、イケるがな!実用化はないやろけど、発見やがな。イマドキ借りてきた「オーシャンズ11」を観ながら、このアンバランスさを楽しんでいた。

その朝8時45分、賢太&さくちゃんに子供が産まれた。電話も何回かもらってたのに、よりによって久々の熟睡でそのタイミングを逃してしまった。父の休み、祝日に生まれた親孝行な赤ちゃんは男の子である。改めてお祝いはしたいが、ささやかながら名付けには定評のある、君達のことをよく知る僕が命名しよう。

以前君たちが店に来たときに、「南條さくらんぼ」なら男女関係なく使えると安直なことを言ってしまったが、男と判ったわけだから真面目にいこうかと思う。

生まれたその日が、ナンの日だったかなんて語れる人はそういない。ちなみに僕の生まれ年は、東海道新幹線開通・東京オリンピック開催・かっぱえびせん発売開始……でも生まれた日までは知らない。千代の富士の生まれた日の二日後であることは知っている。そんな意味でも、生まれた日を語ることが出来れば、それは一生の武器でもあり、話題に事欠かない。で………

命名『南條賢国』

みんなからは「ケンコくん」と呼ばれる。「ケンコくんって、賢子じゃないよね? あぁ、建国記念日に生まれて賢国くんかぁ……ス・テ・キ!」ってな感じで、ふたり共和国・建国は目の前である。うふっ。

とここまで書いたら夜、賢太から電話が入る。

興奮気味の彼は、色々見たこと感じたことをまくし立てる。当然経験のない僕には絶対に出てこない話や言葉をどんどん言ってきて、僕は頷くしかない。この世に新しい命が誕生することに、感動なんて表現は陳腐なほどに、中途半端なエッセイスト如きには思い付けないボキャが溢れ出てくる。僕は返す言葉もなく、さっきまで書いた今日の日記の内容に恥ずかしくなっていた。

よく子を持つ僕の友人や知人、お客様に会うたびに「子供で変わった、子供はいいよぉ〜」なんて写真を見せられたりする。僕はいつも「親バカやねぇ」って言ってた。でもその本当の意味は解らずにいた。電話で賢太も言ってた、そのとき「生まれてきてくれさえすればいい」と思ったと。もう彼も自分を投げ出してでもその命の誕生を手放しで願う、立派で素敵な親バカになっていた。

だから真剣にもう一度命名する。





命名『南條ケンタッキー』

グローバルに育て、ケンタッキー!あだ名はタッキーだ!!


※本日の志賀・ヒトゴトではないヒトコト
【「子はツクルのではない、授かるものである」 以前、賢太と一緒に店に来ていたお坊さんが言ってた 出来ちゃったではなく、授かったんだね】

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