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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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車を出すと、昨日手洗い洗車に出したばかりのボンネットに無数の足跡が付いている。ネコ娘の仕業か。勝手に雌に限定しなければやってられない。僕の車はボンネットの両サイドにフィン(切れ込み・エンジンルームの熱を逃がすもの)がある。その周りに集中するはっきりした足跡とくすんだ足跡があるが、それはあまりの暖かさに、ゴロゴロ転がっていた跡なのだろう。まいった。うわっ!トランクにも、付いている。どこまでゴロゴロやっとんねん!

30日、昼からバタバタと動き出す。入金も本年中の振込も年内はこの日しかない。案の定、行列が出来ている。行列に並ぶのも並ばれるのにも慣れていない僕としては、窓口へと走る。「手数料は840円ですが…」すまなさそうに言う窓口の女性に頷きながら、立派なランチ代分くらいの手数料で払い込みを終えた。

車で旧居留地を走ると、人も多いが他府県ナンバーの車も多いのに気付く。ちょうどルミナリエのアーチを片付けるクレーン車がいる。街を歩く人の表情くらいに、無数の電球達が少し疲れて見えた。やっと休めるのだろう。しかし街は、一年の疲れを癒す暇もない。大晦日はもうすぐだ。

生田川にお好み焼きとそば焼きを食べに行く。近くでついたという餅を2個戴きながら、おばさんと話す。時間が空いたら一人で行ける店を見付けられたのは、今年の収穫である。神戸に来て初めて知った「油かす」を入れてもらう。大阪の生野や平野辺りで仕入れる、臓物を揚げたもの?のようで、これがなかなかイケルのだ。ホルモンと同じくして、最初に食べた人には頭が下がる。牡蠣を食べた人も、勇気がいったはずだ。食の開拓者には感謝しなければならない。

この一年は波乱に富んだものだったが、自分の中に「変わらないモノ」を一つでも持っていると、それはなんとかなるものであると再認識した今年である。知識も増えたが覚えておかなければ意味がないし、それを人に話すときには咀嚼・反芻が必要で、そして初めて知恵になる。僕はそうやってこの一年、活字に認めてきた。多少、知恵も増えたように思う。

三宮に向けて走り出す運転席から見るフロントガラスで、また解った。
いくつか付いたネコの足の指が4本だという知恵を持って、さて2003年へ。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『1』日……〕
【今年は色んな方々のメールなどのアプローチや、ご来店を戴きました 続けることの意味と、信じることの大切さと、アイデンティティがぶれない重要性と、志賀は今年も結婚できなかったことが分かりました あぁ、また来年も、そしてこれからも……平成15年、ええ年にしましょうね】

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