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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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世間ではイブ、もちろん僕にも予定はある。店に入る前にも、その後にも。おほほほ………仕事やけど。

神戸製鋼が負けた。もう大学時代までしかプレーしていない過去の杵柄になってしまったわけだから、その理由など僕には解らない。ただ思うところはある。 実はある選手から、その試合前日の深夜にメールが届いた。胸騒ぎと緊張で眠れないと言う。僕はこんなメールを返した。

『Re:前を向け! 信じて前を堂々と、その場所に立てることを誇りに思え 僕にとっても、ラグビーを頑張ってやっている子供達にとっても、そこは凄いフィールドなんだよ 悔い無きように』

負けた理由なんか解らないけれど、少なくとも今、ラグビーを好きな人達が憧れる場所に彼らは居て、目の前の緊張よりもそのフィールドを楽しめる個人、ひいてはそんなチームが「勝利」という足跡を残すような気がする。

ここで一つ、あの有名な平尾氏のエピソードを。

三洋電機と神戸製鋼は「因縁の対決」なんて言われた時期がある。両者が強いチームであったこと、そして同志社ラグビー出身者が選手に多かったこと、過去の僅差での勝負がそう言わせた。たまたま僕の一つ上の先輩、盛田氏があの試合後こんなことを話してくれた。

「モールやラックの度にほとんど喧嘩状態で、中で殴ったり、足で掻いたり、隙あらばダメージを与えてやろうと両チームが必死やった。ところが、一人だけ笑ってるように見えた人がいた。それが、あの人やった……」

不安や「勝たなければならない」という使命は、その世界で突き抜けるためには実はあまり重要でなくて、純粋にそこにいる自分がイメージできたときにピリピリした悲壮感は存在しない。勝っているときには身体が思うように動き、楽しんでいる自分が見えるものだが、接戦にそれを備える人間は、たった一つのプレーで流れを変えることが出来うる人なのだろう。

昨日の試合は本当にいい試合だった。
だから笑える日をイメージできれば、その先に挑戦する意味があると思う。それは、誰しもに与えられた特権である。使わない手はない。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『8』日……〕
【そしてその時、僕を泣かせろ!】

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