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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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店で使う氷に関しては、今時氷屋さんに現金で支払いに行っている。振込は便利ではあるが、人との接点は当然ない。氷までが自動的に店の冷蔵庫にテレポートされる時代が来るまでは、バイトの男の子が持ってくることに敬意を表してこうしてお金を持って行く。情報はこんな所から聞かされるモノである。

今更なんだが、どこも不景気だ。ここの取引の店も年の瀬を待たずして、閉めてゆく店が今年も多いらしい。もちろん、新しくオープンする店もあるようだが、氷の「出」も悪い。製氷器やコンビニで賄う店も増えた。「志賀さんとこは、上顧客さんが一杯いるからええやんねぇ」と、おばさんは言う。

ジョウコキャク…?乗降客は電車だ。早口言葉はトウキョウトッキョキョカキョクだ。つまりそれは「ええお客さん」のことだ。

ラグビーの後輩達で言えば、梅干し昆布を何度もお代わりする伊藤剛臣や、店の乾き物を全部食べ尽くした小泉、そして全てのワインとシャンパン、ビールを飲んで、更にコンビニのビールを持ち込む奴等……これは一般にはええお客さんと呼べるのかと言えば、どう考えても招かれざる客だと思う。でもそれはそれで、おばさんの言う上顧客と僕のそれとは大きな食い違いがあるから、店主と言うよりは家主の僕としては得難い「ええお客さん」だと思っている。

「うちはあんな辺鄙な場所ですし、宣伝もしてないしそんなに一杯来ませんよ 一人でやってるしねぇ、適度に、それなりに、がいいですわ」

「なんでなん?ええやん、人が一杯来たら儲かって……商売やねんから」

「儲かるとはその字から『信者』のこと」の理論で言えば、鶴の一声とまではいかないまでも、どんなにお客様がたくさんいても、その店に立つ人間の範疇で店が成り立たなければならない。しかし「あの店は儲かってるでぇ〜」という店にその定義が当てはまるかと言えば、大概お客様の方が強く、わがままなものである。しかしそんな「信者」は聞いたことがない。辛さをひた隠し、顔で笑って心で泣いて上っ面の繋がりを持つ「神」も行く末が怖い。

神とは大袈裟だが、そのお客様を心から受け入れられるのなら、その場所で、そのスタイルで、その接し方で続ける意味もあろう。

そして僕はいつも、「信じる者に」救われる。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『26』日……〕
【だからこれからは、汝、迷える子羊よ、ゴッドマスターと呼びなさい】

※『重大発表!』
【年内休まず店を開けようかなぁ……と思っているのだけれども……休みたい気もするし……でも来る人いるかも知れないし……やります4649哀愁】

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