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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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月曜の店とはうって代わり、静かな夜になるのも仕方がない。
夜半には、冷たい雨が降っていた。

自販機で買った缶コーヒーに、携帯で応募するキャンペーンのシールが貼ってあった。何が当たるかなんてものは確認しないでとにかくアクセスしてみると、クイズに答えなければならない。何だかめんどくさそうなので止めた。しかし、懸賞なんてモノはいつ以来応募してないのだろう。
そう言えば、昔は結構当たったような気がする。

そのほとんどが、小学校の頃読んでいた漫画雑誌のアンケート付き懸賞で、商品は何が当たるか分からないモノだった。値段の張りそうなものは1名様、そうでないものには100名様などがあっても、チョイスは出来ない。なのに毎回送ってたと思う。当たったモノはメルセデス・ベンツのミニカー、ドーベルマン刑事(漫画)のヨーヨー……、やはり確かにどうでもいいものだった。

ある日、雑誌名が書いてある今までで一番大きな包みが届く。長さにして1m近い筒が、当然ポストではなく、小包としてやって来た。カレンダーにしては大きい、そして少し重たい。梱包を直ぐさまほどきに掛かる。クリスマスプレゼントよりも、誕生日プレゼントよりも、ワクワクとドキドキが一遍に訪れた。

中から出てきたものは、少年野球に使われる金属バットだった。しかしこれは全く意味がなかった。なぜなら僕は小学校からラグビーをやっていて、野球などほとんどすることもなく育ったからだ。弟も同じで、それは知らぬ間にどこかに行ってしまう。後にも先にも、それ以上に大きな賞品は我が家には贈られてこなかった。そしていつからか、僕は懸賞に応募するのを止めた。

今思えば、大人になってからはあまり味わえない、意外に素敵な瞬間だったと思う。今も時々「もれなく」なんてキーワードに心動かされそうになることもあるが、「もれなく抽選で…」などという詐欺にも近い表示を見かける度に、子供の頃のあの瞬間が霞んで見える。そんな僕だから、もう何年もお年玉年賀ハガキの賞品が何なのか、知らないでいる。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『27』日……〕
【夕方ふと観たドラマの、女の子が二人乗りで自転車を漕ぐシーン 道交法かナンかで決められているように二人乗りはダメだと言われてるが、ブラウン管の中には極自然に日常的である もちろん僕等もそんなことくらいは普通にやっているのだが、相変わらず警察官の前では悪いことの意識が抜けない 不思議だ】

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