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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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「最近、あのおっさんの店、暇なようやな。日記見てたら解るわ」と神戸製鋼のラグビー選手が言っていたと聞いた。失敬なヤツだ。そんな簡単に僕の店の状況など解るモノか!と言いたいところだが、図星のため返す言葉もない。目下のところ、日記の更新時間には事欠かないわけだ。とほほ。

逆に、有名・著名人と呼ばれる人達には、その立場に上がればそうなるほど訪れる局面がある。一人になる以外は、何らかの外部からの干渉があることだ。
(1/22「呼び捨てにされる人は有名人」6/19「有名人であり続ける術」参照)

例えばマイク・タイソンがリングに上がるとき、入場シーンにいつも付いている10人ほどの集団がいる。ボディガードもいれば、マネージャー、プロモーター等々、彼を盛り上げるためのパフォーマンスとも取れるその人数には必要なポジションがあるらしく、いきなり他人からのアプローチには応じない姿勢が見られる。それは動く会社組織とも言える。トップに会うためには、まず受付を通しアポイントメントを取ってから担当に会う。担当と懇意になり、いくつかのビジネスを重ね信頼を得た後に……という順序が存在するわけである。

そう言えば宝塚歌劇団のトップスターにも、直接プレゼントを渡せないという「しきたり」めいた慣習がある。ファンクラブの代表がそれらをもらい、後で渡す。また、トップスターである彼女達は隔離され、車で送り迎えされる。当然一人でショッピングなどの外出などなく、退団までは少女漫画のヒーロー・ヒロインのような生活を送るという。夢を与えるため、それも仕方のないことなのだろう。以前、公演後に一緒にお茶をしようとなったときに、宝塚駅周辺を離れて歩いていた団員の彼女達を思い出す。

金曜日のやはり静かな店で、あるゴルフメーカーの役員の方から話を聞いた。先日行われた、宮崎でのトーナメント、タイガーウッズのことである。

初日、クラブハウス2Fロビーは記者団・ファンで埋め尽くされ、それを避けるためにタイガーとそれを取り巻くスタッフは1Fを通った。翌日、どこからか情報が漏れて1Fには同じように人がいる。彼らは今度は、売店の裏側から表に出る。最終日……とうとう彼らは食堂の厨房を通ってスタートホールに向かった。

有名になった弊害は、プライバシーの境界線がないことであろう。走り続けるためにコンディションを整え、平静を保たなければならず、そのために近くに人がいる。それは私利私欲ではない、メリット・デメリットの関係であっては成立しない。夢を与え続ける彼らにも相当な制約があり、「普通」ではいられない生活の中に、息つける仲間やブレーンがいる人間でありたいと願う。そしてそんな人達は、ホッと出来る場所も他に持っている。僕等に於いても同じ事だ。

でもそれが「志賀」だなんて言って、突然タイソンやウッズが来ても怖い。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『32』日……〕
【今のところの僕はと言うと、まだ吉野屋もキムチラーメンも、定食屋にも堂々と一人で行けるから、まだ名も無き人である事に間違いない お客さんの子供を連れて、今日のラグビー(神戸製鋼VSヤマハ)観に行くし】

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