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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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このサイトを始めてから、もう何度となくそれが話題となる。僕の愛車が、またぐずぐず言っているのだ。もうそんなヤツとは別れた方がいい、なんて周りは言うが、機嫌のいい時を知らない人には言わせておけばいい。恋愛に悩む人は多いが、それはその立場になってみなければ解らないものだ。

今度はクラッチペダルの様子がオカシイ。油圧系のトラブルだろう。それはさしずめ、僕のオヤジギャグに反応の薄い女性か、ピロートーク(死語)にいびきをかいて寝ている彼女といったところか。それくらいは僕にとっては日常的で、取るに足らないことだ、と言い聞かせるのにももう慣れた。(T_T)

夙川の新しくオープンするイタリアンの店、そのレセプションに顔を出す。そんな車でビクビクしながら芦屋の向こう(大阪寄り)、夙川の街に颯爽と、いや、やはりレスポンスを伺いながら、その店の向かいにある教会側に止めた。その教会の姿に暫し見とれてしまう。格好いい。こりゃぁ、イイネ。

考えてみれば、教会なんて滅多に行かない。日曜学校や礼拝の習慣が僕にはない。つまり、結婚式か……あぁ、結婚式しか思い当たらないな。悔い改める、自分を戒めるために、映画やテレビで観たことのある(にしても、ひょうきん族の懺悔・ブッチー武者くらいしか知らない)「箱」の中で窓の向こうの神父さん扮する(扮してるわけやないか)、その先のイエス・キリストに向かって、「神様、お許し下さい」と言う、あのシーンの経験は当然ない。

神父さんといえば、OJ・シンプソンは懺悔したのだろうか。というか、向こうでは神父さんとは言わないから、この流れはあまり意味がない。千石イエスなんていう、とんでもない奴もいたな。ノアの箱船からヒントを得たのか、「動物を乗せての航海中、重量オーバー。さてどいつを落としていくか?」なんてことで、「ライオンを残したアナタはプライドが高〜い!」と心理テストをするヤツもいる。ゴルゴダの丘、13階段のゴルゴ13・デューク東郷は推定年齢少なくとも60歳は越えているのに、あんなに動けるのはアンドロイドだな。月桂樹を頭に着けていたキリストの冠から取ったとしたら、清酒「月桂冠」はなぜ日本酒なのだろう……それくらい僕は無知で、教会には縁がない。

今、日本人の建築家やデザイナーが新しい教会を造る、そんな時代になった。外観をガラス張りにしたり、礼拝堂をモダンにしたり……それはそれでカッコイイ。でもそこは教会というよりも「協会・境界」なんていう親近感のない、ネガティブな違和感がある。根本に立ち帰れば、そこからゴスペルなんて歌は聞こえて来そうにないし、そこにウーピーゴールドバーグがいるイメージはない。でも夙川の古ぼけたそこは、いかにも「ゴスペル」な、格好いい教会であった。

また懺悔しに行こうと思う。あの事も、あの事も、鎮魂歌と共に……。


※本日のカウントダウン・ダジャレー男爵志賀 〔今年もあと『33』日……〕
【で、その店の名は「トラットリア・30(トレンタ)」という 昨日の日記じゃないけれど、カウンターに座ればその店が見えてくる 言うだけではない、身体で示す、現役の職人は尊敬に値した 隠居した職人には興味がないよ】

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