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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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ずっと夕方の再放送を録画していたドラマ「恋のチカラ」をやっと見終わった。観れば見るほど、あの主人公は僕に見えてくる。真っ直ぐで不器用で、クリエイティビティには没頭できるくせに、恋のクリエイトには鈍感で……まぁその辺は、3/26日記「包み隠さず、堤真一」でも見てください。

堤真一と言えば、僕の生半可な知識によると舞台出身の俳優だ。しかしなぜか近年、突然表に出てきたわけで、どこでどうなってああなったのか、それが最近謎が解けた。90年代後半に、個性派俳優SABU(この人も注目だ)が脚本・監督した一連の作品に主演として抜擢され、脚光を浴びたようだ。脇を固めるバイプレーヤーの共通項で言えば、どこか北野武のそれと近い感じがするが、つまりは先入観なしで入り込める映画である。

そこに例えば、石原軍団の俳優や松方・梅宮・山城なんかがラインナップに顔を揃えたりしたら、大体内容が想像できる。スタローンやシュワちゃんも然り。ブルース・ウイルスやメル・ギブソンも何度かチャレンジしたが、やはり「ダイ・ハード」「リーサル…」は拭い去れない。ただ、もとJAC(日体大体操部出身・千葉真一主宰のアクションチーム ほとんど角川映画やったな)の真田広之など英国での舞台「リア王」で賞を取ったり、ショッカー役だった伊原剛志も普通に流行のドラマで活躍しているという例もある。田中邦衛なんて、仁義なき戦いでかなり情けないヤクザをやってたが、今は北の国からだ。

先日「ポストマンブルース」(97年 監督SABU 日活フィルム)という作品を観た。普通の郵便局員(堤真一)が、同級生のヤクザのせいで犯人に仕立て上げられる、スピーディーなコメディだ。俳優陣に意外な面子が多い。発掘前の女優、歌手、お笑い出身、北野映画によく出る役者……ともかく期待以上に全編楽しめたのは収穫だった。邦画も捨てたもんじゃない。

やはりこの映画も名脇役が引き立てた。三谷幸喜(CX「HR」はビデオを録って観ている 日本で初めてのノーカットコメディ)のサンシャインボーイズ出身者や、そのブレーンの俳優にもこのことは言えて、名前は思い出せないのにその人がいるとどこか画面が引き締まる。先日ジェームス・コバーンが逝ったときにもその言葉を目にした。主役を張れた人だし、「大脱走」のオールスターキャストでもかなり印象に残った彼が「名脇役」と称された。その記事を引用すると

『名脇役だとは言うが、名主役とは言わない 彼にはその言葉がふさわしい』

「主役しかできない人」はスターやヒーローと呼ばれるが、どこか作られた感がする。「脇役をもこなしてしまう人」の演技の幅は、何パターンもあるように思う。階段を飛び越していきなりスターダムにのし上がった人は、それはそれで光る才能なんだろうけど、どちらかというと一段ずつ階段を上がって名脇役を経てからスターになった人の方が、どこか親近感が湧く。

僕はそんなスターになりたい。(って、オマエがなるんかい!!)


※本日のダジャレー男爵・志賀
【昨日、店に入る前にDTP(デジタル印刷会社)に行ったんだけど、カウンターにいくつも積み上げられてあった年賀状を見た 「どうせ年内に録ったんでしょ!」と正月のかくし芸大会番組に突っ込むように、あまりに早いそれはなんだか白けてしまうが、確かにそんなことで季節の移り変わりを知るものである そろそろまた、原案考えなあかんな】

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