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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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「鼻輪なんか全然出てこなかったヨ〜」

と、鼻に指で輪をつくるポーズをしながらその女性がいきなり僕にこう言った。フィリピンから日本に来て10年、最近知り合った女の子である。3日の文化の日にも彼女は来ていて、あまりに流暢な日本語に僕は驚いていた。ハーフだとはいうものの、日の焼けたマリンスポーツなんかが得意の日本人だと思っていたので、時折見せる変なイントネーションをギャグの一つだと思ってた。彼女は綺麗な日本語を話し、漢字の読み書きまでも出来ると言う。

ただ「好きな日本語は?」と聞くと「撫でる」と言ったりするし(「ナデルって?」「愛撫の『撫』ですよぉ」と答えた)、会社に電話が掛かってくると本来は「田中でございますね、少々お待ち下さい 『田中さ〜ん、1番にお電話でぇ〜す』」と言うところを「田中さんですね、少々お待ち下さい『タナカぁ〜、電話〜』」と言ってしまったりするらしい。僕へのメールに漢字も上手く使っているし、文章もしっかりしているのに「はじきってますか?」と、おそらく張り切ってることを書こうとしたのだろうが、使い方も変なとこがあるのはご愛嬌だ。

「今度、休みに会社のみんなで京都に行こうと言ってるんですヨぉ〜」と彼女は言う。続けて「でも、もうミモジ?ん?ゴモジ?は無いですよね?」と言った。「三文字?五文字?」僕が聞くと「あの赤いこんなやつヨ」と手を開いてみせる……………それは「紅葉・もみじ」だ。
かと思えば、「男はサソリを持ってないとネぇ〜」と好きなタイプを話しだしたまではイイが、そんなやつは危ないやろぉーと「さ、サソリぃ〜?」と返すと「ほら、あの、プライドヨ、プライド」…………… それは「誇り」だ。

水曜は休みで、自宅でレンタルビデオを一杯観るらしい。彼女はずっと観たい邦画があるそうだが、それは家の近くのビデオ屋にはないそうだ。ちなみにそれは「フランダースの犬(アニメ)」と「忠犬ハチ公」だそうだ。どこか面白い。
そうそう、冒頭に出てきた「鼻輪の話」……

3日に彼女が店に来たときに、日本のホラーは怖そうなので彼女は観ないという話をしていた。「リング」がハリウッドでリメイクされて、今上映中である。僕は「リング」を観たので内容は知っているが、結末は微妙に違うらしい。彼女はアメリカの作る映画なら観ようかな、と言っていたので『THE RING』はこんな話だと、僕はこう伝えたのだった。

【日本版とは全く違う映画、ビデオを観たら7日以内に鼻輪が付いて、その人々が世界中に蔓延するホラー】だと。彼女はずっと出てこない鼻輪に不思議に思いながらも、最後までしっかり観て、「怖かったヨぉ〜」と話してくれた。

彼女も、店に来る色んな国の人達も、国境やステイタスなんて乗り越えてリングで繋がってるようなもんだな。鼻輪だったら、それはそれでホラーだが。


※本日のダジャレー男爵・志賀
【コンビニで買い物をした後、またグルッと店内を回っていたら「後でサインください」と女性店員に言われた 『おいおい、俺も有名人かぁ〜』と一瞬思ったが「後で3円ください」と払ったお金が足りなかったことを言われているのに気付いた、恥ずかしい38歳であった】

※「志賀」に来た、ちょっとEE(ええ)メール
【『中国人に対する日本語試験問題とその解答例
 問 「あたかも」を使って短文を作りなさい
 答 「冷蔵庫に牛乳がアタカモ知れない」』
(東京のゆみさんより)……素晴らしい!!タイムリーである
あたかも実話のようであるが、ゼンジー北京ほどにその曖昧さが素敵であるヨ】

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