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■ 中毒性日記 2002
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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日曜日、大阪に行くために家を出る。雨の降り続く神戸・塩屋の街、車ではなくなんとなく電車で揺られたくなった。

塩屋駅に向かう途中、前を歩く女の子二人の会話が耳に入ってきた。この短時間に、話す彼女は最近コンパで出会った男の子がめっちゃタイプで、帰りに送ってあげると言ってくれ「いきなり電話番号を聞くのはなんだから、僕のを教える」と電話番号を渡されたが、こちらは教える気マンマンだったのに……ここまで聞いたところで、彼女達は定期券で駅に入っていった。残念ながら僕は、話半ばでキップを買いに行く。電車などで、他人が広げたスポーツ新聞を覗き見し、まだ読めていないのにめくられてしまう、あの心理が少し解った。

大阪では、梅田のHEPファイブにて朝日広告賞展を見に行った。広告は時代を映す鏡とも言えるが、グランプリ作品ともなると古さを感じさせない力作も多い。刺激になった。若者でごった返すそこを後にして、雨の中フラフラと歩いてみる。そういえば、このところしっかり歩いていない。今の生活で車は欠かせないし、雑踏に歩くという行為もなんだか疲れてしまうようで避けていたのかも知れない。案の定、街にも地下にも人は多く、毎日の通勤でこの風景を味わう会社勤めの人を尊敬してしまう。この人の波から逃げたかった。

静かな店に……ここ最近の粗食の反動か、フレンチを食べたくなった。知人の店も何軒か入っている、新しくできたイーマビルという商業施設に「オテル・ドゥ・ミクニ」三國清三のカジュアル版?「ミクニ・プリヴェ」がある。実は女性とフランス料理に行くというのは、苦手である。マナーが面倒だから?イヤ、ナイフフォークの使い方は、ホテルレストラン出身ということもあり、結構上手い。ワインがあまり好きではないからか?いいや、今時のレストランにはちゃんとウイスキーも置いてあるものだ。

理由は簡単である。プレイボーイの僕としては、女性のペースに合わさないのは名折れである。つまり僕は一人だと、とても食すのが早い。温かいもの、冷たいものをできるだけ早く、バクバク(死語か?)食べてしまう。よってこの日も、数ある候補の女性を断って一人で食べることにしたのだ(T_T)。途中ギャルソンの「お急ぎでしたでしょうか」の声もあり、僕の食事のスピードが速いことを感じさせてしまったが、会話もないこの席で「料理に集中しただけです」と僕は言うしかなかった。実際、いい時間を僕なりにユックリと過ごせたと思う。

僕はグルメではないが、少しこのレストランのことを書くと、海外で成功したジャパニーズフレンチの逆輸入とも言うべき、盛りつけと創作を感じさせた。カモのソースが日本人に合うように、サラッと仕上げてある。おそらくトゥール・ダルジャンのようにコニャックと蜂蜜、オレンジソースなのだが、比べるとどう考えてもあっさりである。創作和食よりも、スタンダード・肉じゃがを好む僕としては、少し肩すかしを食らった感がある。にしても、旨いとは思う。それこそ勝手知ったる女性と、気軽に行くのにはオススメであろう。

家に帰ると何か物足りなくて、結局お茶漬けを食べている。
そんな正直な胃袋を持つ、日本人の僕が愛おしい。


※本日のダジャレー男爵・志賀
【日曜の菊花賞に武くん騎乗のトラブル、スポーツニュースのタイトルは「なぜだ『ノーリーズン!』」……答えは「そこに理由はない」ということか?】

※「志賀」に来た、ちょっとEE(ええ)メール
【今日はナシよ】

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